鑑賞情報
2019年5月18日11:00〜
TOHOシネマズ海老名 スクリーン9
G-10
当日は8:15〜10:05まで響け!ユーフォニアム6回目を鑑賞後、ららぽーと海老名に移動して早めの昼食を済ませてから鑑賞に臨みました。
それにしても家族連れや子供だけでの入場など、普段とは異なる客層で【まだまだ映画館での鑑賞も捨てたもんじゃないな】と思わせてくれました。
それでは感想です。
原作とは異なるが原作を理解した脚本
私は基本的に初代ゲームボーイ時代しかポケモンをやっておらず、例のスマホアプリも試しにダウンロードしてからあっという間に削除してしまったクチなのですが、映画を観終わって最初に感じたことは【ポケモンを登場させるためにやや現実よりの世界観にするなら適当なラインだな】ということでした。
変に子供向けにせず、ゲーム世界と現実世界をそれぞれ歩み寄らせて丁度いい場所に落ち着けているという意味で。
この世界観を実現させるためのシナリオやデザインは頑張っているんだろうなぁ。
ビジュアル
その昔、GBのポケモン全盛期に【ピカチュウは体表がヌルヌルしていて電気を通さない】というネタを考えたことがあったのですが(サラマンダー=サンショウウオ理論)、さすがに普通の毛で表現されていました。
体表のテクスチャは各ポケモンごとに適度なリアル寄りになっていて、こんなリアリティのないビジュアルなのに説得力がありますね。
吹き替え
実は今回スケジュールの都合で吹き替え版で鑑賞したのですが、ちょっと感情移入がし辛かったかな?
【英語が理解できるのか?】と言われると厳しいのですが、下手に日本語を聞いてしまうと演技を理解できる分、話に集中できなくなるというか……英語で感情表現のニュアンスを感じ取れない分、演技のアラが気にならなくなるという部分もありますし。
オリジナルのウリであるピカチュウ=ライアン・レイノルズの演技が体験できなかったのは残念です。
謎設定
結局、主人公ティムがピカチュウの言葉を理解できる明確な理由について語られましたっけ?【ピカチュウが○○だったから】っていうのはティム【だけが】という理由付けには弱いと思うんだ。
劇場で観ている分には気にならないけれど、後から感想を書いていると疑問に思えてくる部分です。なんかボ〜っと観ていたのでセリフで語られていない所で描写されていたらカッコ悪いなぁw
大谷育江
スタッフロールでIkue Otaniの名が書かれていることに原作への最大のリスペクトを感じました。彼女の声は全世界のピカチュウで使われていますからね。
今回使われた場面は新規録音なのかアーカイブなのかは興味があります。
オリジナルでも吹き替えでもオッサンがピカチュウを演じるというのは、やっぱり違和感があるよなぁ。
ED
アメコミヒーロー作品などでよく見られる【原作リスペクト系ED】なのですが、ある意味本編よりもゾクゾクきました。
そして、この映像が流れる中で席を立ってしまう観客がいたのですが、この映像に感じるもののない人は根本的にこの作品に合わないタイプなんだろうなぁと思いました。
総評
70/100点。映画としてキチンと成立させてはいるけどコンテンツの大ファンというわけではないので思い入れに欠けていました。
原作の熱狂的なファンはどんな評価になるんでしょうね?
あと、出来ることなら字幕版を観た方がいいかもしれません。日本語音声だと鑑賞中にちょっと【冷めてしまう】と思うので。