鑑賞情報
2019年2月25日
TOHOシネマズららぽーと横浜スクリーン3(IMAX3D)
D-21
毎週恒例の幼女戦記の3回目の鑑賞を終え、腹ごしらえをしてから目当てのアリータ:バトルエンジェルに挑みました。
せっかくなのでIMAXで鑑賞しようと鴨居まで来たので、楽しみにしていた麺処かっすい55の超濃厚みそらーめんを食べようと思っていたのですが、残念ながら2018年の8月いっぱいで閉店していたそうです。最後に食べたのが7月16日だったので、あれからひと月ちょっとで閉店しちゃったのか……どんなにクソ暑くても、つけ麺じゃなくてラーメン食べておけばよかった。
それでは感想です。
手堅い作品
ストーリー、ビジュアル、キャラクターと安心のクオリティ。正直いってしまうと原作モノということで世界観に圧倒されてしまうというほどの物ではなかったのですが、キッチリと作り込んでいて期待は裏切りません。
でも期待に【裏切らない】のは最低限クリアしてもらいたい条件であって目指してもらいたいのは期待に【応える】ことなんですよね。
映画を鑑賞した【オタキング】岡田斗司夫氏が『街中に広告がないので薄っぺらい世界に見えてしまう』という指摘をしていたのですが、さすが目のつけどころが違うなと感心しました。
テクノロジーの描写はそれらしく描かれているのですが、それを活かすためのセットデザインの練り込みが足りない感じ。信号機は存在するのか?、電線は地上か地下か?、ネットはないのか?、商品の相場は?なんていう情報の片鱗がビジュアルから読み取れないのです。
SF作品の世界構築は難しいとは思うんですけどね。
不気味の谷現象
最初に予告でアリータのビジュアルを見たときは【不気味の谷現象】を心配しました。
でも、実際に劇場で鑑賞すると全然気にならなかったですね。むしろ、この【作り物なんだけど生きている】という説得力を生み出す表現はコレしかないんじゃないかな?
このビジュアルを敬遠して鑑賞をひかえている方がいるとしたら【もったいないので絶対に観て!】と言いたいです。
それにしても技術と表現の進歩は留まることを知りませんね。
原作の再現
今作のストーリーでこれだけは言っておきたいことなんですけど、原作へのリスペクトゆえに【原作のだめな部分も増幅してしまっている】ということ。
映画を鑑賞した方はラストを見て【コレで終わり?】と思った人もいると思います。
直接【銃夢】を例にして例えはしませんが、刃牙シリーズでいつまでたっても範馬勇次郎との完全決着が着かずに話が続いていく状態に、今作たった一作で辿り着いてしまったような感じといえば通じるかもしれません。
いっそ映画ならではのラストシーンを目指して最初からシリーズとして映画化すれば問題なかったのですが、現時点ではそこはかとない打ち切りマンガ臭がしてきます。
続編が無かったら打ち切りといわれても仕方がないラストですよ。
総評
75/100点。もっと面白くできそうなだけにもったいない。今作一本だけでカタをつけてくれたのなら80点オーバーだと思うんですけどね。
ちなみに感想には書いていない部分に関しては全く文句はありません。期待値が高かったので減点方式の感想になってしまったことは反省しなくてはいけませんね。