鑑賞情報
2019 07/20 12:55〜
TOHOシネマズ小田原 プレミアスクリーン
C-6
天気の子の鑑賞後、近所のラーメン店で昼食とってから【きみと、波にのれたら 】を鑑賞しました。あまりにも長期間、映画館で予告を見続けた結果、なんとなくムビチケを購入してしまったんですけど、ホント宣伝部門の策略にハマっていますね。
それでは感想です。
作品としては仕上がっているが
鑑賞された方なら色々と意見もあるとは思いますが、【思いの外、一本の映画として仕上がっているな】という印象を受けました。
【この作品を目的として】鑑賞するには弱いかもしれないけど、ちょっとした気分での鑑賞に、レンタルやTV放送などで見られる場合なら十分楽しめる内容だとは思います。
ただ、この【受動的なら楽しめる】物語が【鑑賞する客層が分からない】作品となった結果、良くない結果につながってしまったのだと思います。
誰が観るの?
【受動的ならそこそこ楽しめる】という作品は、言い換えてしまうと【劇場に足を運んでもらえない限り観てもらえない】作品ということになります。
私のように毎週の映画鑑賞のたびに予告を見せられ続けた結果【ならいっちょうみてやんべぇか!】と前売り券まで購入してしまうような映画好きなら候補に挙がるかもしれませんが、普通の人だったらわざわざ選んで観ないでしょ!
せめて、もうちょっと客層を限定していれば良かったんですよ。
アニメは捨てて実写映画とすれば一般向けのデートムービーになりますし、もうちょっと癖のないキャラクターデザイン(ぶっちゃけると君の名は。みたいなデザインってことね)にすればアニメでも一般客向けのハードルは低くなります。
逆に声は本職の声優にあてて貰えばアイドルやジャニーズが声を担当することで背を向けられるアニメ、声優ファンも取り込めるだろうし、恋愛ゲームのようなデザインにすればさらなる集客が見込まれたでしょう。
ターゲットが絞れていない作品はその時点で爆死確定です。これならまだ薄暮の方が観客に向き合った作品作りをしているんじゃないでしょうか?
単調
作品自体の出来はそこそこあるとはいっても、あくまで及第点であって良い作品とは言い切れないのも残念です。
- もはや刷り込み目的としか思えない主題歌のリピート
- 良いキャラ、悪いキャラ、結局両方共リア充要素で構成
- 主人子完全に病んでる問題
- 結局、自分のようなキモオタでは理解しきれないキャラなうえ、説得力に欠ける演技
それぞれにちょっとずつ違和感が積み重なった結果、実際に鑑賞した人からも高評価を得られなくなってしまうのではないでしょうか?
いくら最初に観る人がいなくても、今の時代ならSNSで拡散されて最終的には集客に繋がるモノです。それがないということは、結局そこまでの作品だったのではないでしょうか?
総評
60/100点。意外と悪い点ではないと思うんです。どの客層にもちょっとずつ合わないだけであって作品として成立していますからね。
でも、寄せては返す波のように私達の足元を濡らしたかと思った瞬間にはもう遠ざかっていくような作品でした。