映画【アラジン】感想

鑑賞情報

2019年6月15日 9:20〜(字幕版)

TOHOシネマズ海老名 スクリーン1

M-18

遅くなりましたがアラジンの感想です。

当初は鑑賞するつもりではなかったのですが、映画前売り券の通販サイトメイジャーで購入する際、一度に購入できる枚数の上限が10点までとなっているのでキリの良い枚数にしようと思った際に購入を決めた次点の候補でした。

それでは感想です。

心憎い冒頭

物語の最初の場面でウィル・スミスが人間の姿で登場したのを見て、【この作品は魔神から人間になったウィル・スミスの目線から語られる物語なの?】ということを想像しました。

ここまでは察しの良い人なら感づくでしょうし、物語の途中でランプに縛られているという説明もあるので再度気付かされるポイントがあります。

そうでない人でも映画を最後まで観た時点で【そういうことだったのか!】と納得できるので、物語に触れる深度によって理解するポイントや回答編を段階的に用意してくれるのは心憎い演出だと思いました。

それもこの冒頭のシーンがあればこそですね!

また別の考察

アラビアンナイト(千夜一夜物語)はもともとガラン写本をベースに様々な物語が付け足されていって生まれた物語集なのですが、今作の元ネタ(あえて原作とは書きません)となった【アラジンと魔法のランプ】という物語は、元々のガラン写本には含まれていない後から付け足された作品なんです。

後から付け足された背景は、原典(の写し)であるガラン写本自体には282夜(物語りとしては40話)しか掲載しておらず、千夜一夜物語ならば残り700話以上の物語が存在するはずと考えられた結果、同じような説話集から物語が加えられていったからです。

アラジンと魔法のランプの話がどこかの誰かの話から生まれ、語られてきた物語とするならば、冒頭のシーンは正しくこの物語の成り立ちを表現した物とも受け取れるのです。

この場合、ジーニーがウィル・スミスに似ているのは、子供に語る説話として【お父さん、実は昔は魔神だったんだけど、力を失った代わりにお前達のような大切な存在を授かったんだぞ!】という、また別の形の説話ともなっているんですね。

……物語の構造として十重二十重と説話を重ねていくさまは、まさに【千夜一夜物語】なのだと感心させられました。

ミュージカル要素

一応、映画のジャンルとしてミュージカル映画ということになってはいますが、歌って踊る場面はそれほど強引ではなく、物語に自然に溶け込むスタイルになっているのは観ていて安心しました。

インド映画でよくある【歌って踊れば全て解決】っていうのはちょっと苦手だからなぁw

ちなみに今回鑑賞するにあたり、【絶対に英語字幕版で!】と決めていました。

楽曲はオリジナルで聞きたいですし、昔アニメ版のアラジンを鑑賞したときの羽賀研二氏の演技が控えめに言って最高だったので、今回吹き替え版を観てしまったら比較してしまうと思ったからです。

どちらも観たことのある方は、どのような感想を持ちましたか?

総評

80/100点。普通に楽しめることも評価できますし、物語の構造そのものが千夜一夜物語を体現していることに唸らされました。

時間がないのでもう一度鑑賞するのは難しいですが、ソフトはぜひとも購入したいですね!

マサカズ

otagoto.com

アニメ&SF映画、ネット小説好きのオッサンです。

コメント

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です