ネットのオリジナル小説投稿サイト(なろうやカクヨム、アルファポリスなど)に投稿されている方の目標の一つに【自作の書籍化】があると思います。
ただ、書籍化したところで売上不振によるプレッシャーや続刊の中止などで投稿自体がエタってしまう可能性も増していきます。
なろうの作家さん(書籍化前のアマチュア含む)は書籍化以外の到達点を目指すことも考えた方が良いのではないのでしょうか?
私が初めて体験した【好きな作品がエタり】は、今から7年前に発売した【アルカナ・オンライン】という作品でした。
Amazonリンクには〈1〉と書かれていますが、当然のことながら〈2〉以降は発売されていません……それどころか、小説家になろうへの投稿も止まってしまいました。
これ以降、【ブックマークして読んでいた作品が書籍化した際に購入し、その後更新停止になる】というサイクルを何度も体験しています。
一度この沼にハマると脱出は困難です。
最近ようやく陶都物語の続刊が決定して復活を果たすことになりましたが、極めて稀な例でしょう。
それもこれも、考えなしに実行される安易な書籍化が原因なのでしょう。
以前、ブログの記事で【新しい小説投稿の形】というものを書いたのですが、紙の出版による書籍化を目標としなければ自身による電子書籍化という手法もアリだと思います。
また、すでにネットから書籍化の実績があるのであれば、【ネトオク男の楽しい異世界貿易】を書いた星崎 崑 さんのように、【なろう投稿から書籍化】→【完結までの実績作り】→【新作は編集部に企画を持ち込み出版】のような手順での出版も可能かと思います。
これなら普通の文芸誌のように単行本が初出になりますしね。
とりあえず、エタるくらいなら安易な書籍化は勘弁してもらいたいものです。