鑑賞情報
2019年4月7日 11:40〜
シネプレックス平塚 スクリーン3(字幕)
G-08
TOHOシネマズ海老名での公開中に鑑賞する時間が取れなかったので、少し遅れて上映することになったシネプレックス平塚で鑑賞することにしました。
パンフレットは売り切れていたのですが、事前(幼女戦記を鑑賞した際)に購入しておいたので入手済みです。
それでは感想です。
ビジュアルのカッコよさと説得力
この作品、正直言ってストーリーについてはよく分かりません (^_^;)
超兵器による文明滅亡後の世界の話なのですが、特に細かい説明もないし、知ったところで意味もないでしょう。
とにかく【移動する巨大都市ロンドンが他の移動都市を喰らいながら運営、維持されている】というビジュアルを実現するためだけに用意された設定なのでしょう。
言ってしまえば、【内容なんてどうでもいいから、このイカすビジュアル見てくれ!】ってだけの想いで構成された世界観です。
設定先行でビジュアルが後からついてきたアリータよりも魅力的だとは思いませんか?
個人的にはロンドンより、最初にヘスターが潜伏していた小型の移動都市が好き。移動の際に折りたたまれて収納される露店とか、ロンドンから逃亡するためにユニットごとにバラけて個別に逃亡したりとか、とにかくアイデアに溢れています。
この熱意がもうちょっとストーリーに反映されていれば……
シュライク
そんな中、今作で一番印象的なキャラクターが主人公ヘスターでも賞金首の空賊アナ・ファンでもなく、ストーカー<復活者>でありヘスターの育ての親でもあるシュライクだと思っているのは私だけでしょうか?
ハート(心臓)は無いけどハート(心)はあるという所がいいですね。英語圏ではこの文字のように【心は心臓に宿る】という考え方が主流なのですが、だからこそ心臓がないはずのシュライクが心の有り様を見せるというのがグッとくるのです。
そもそも怒りという感情は心があってこそですしね。
原作小説
原作小説は3シリーズ発売されています。今作は第一巻をメインとして映画的な脚色と映像映えしたビジュアルを加えているようですが、いかんせん映画だけでは内容の把握が難しすぎます(というより理解させようと思っていないでしょう)。
とりあえずKindleで第一巻をポチりました。
総評
60/100点。絵力は評価できるのですが、いかんせん内容が弱いです。
ただ、だからこそ原作を読んでみたくなったし、アートブックとかあったら買いたくなりました。Amazonでは小説とサントラしか確認できなかったのは残念です。
(模型とか発表されていたら見たいと思うでしょ?)
同じような理由で円盤も欲しくなりました。折りたたまれる露店を一時停止とコマ送りを駆使しながら確認したいですw
劇場で観るほどではない作品ですけど、サイバーパンクとか好きな方ならレンタル開始後にぜひ確認してみてください。