この連休中、数多くの同人誌即売会が開催されましたね。
自分はイベントに行く余裕がなかったのでいつも購入しているサークルの新刊を書店委託で6000円(送料入れると6800円)ほど購入しました。
(どうでもいいけどいらすとやって即売会の素材もあるのか (^_^;))
自分でイベントに足を運んで目的のブツを入手し、お目当てのサークルとサークルの間の気になるアイテムに手を出していたら1回のイベントで数万円吹っ飛んでしまうことを考えれば通販で購入するのも経済的なのですが、やっぱり同人誌って高いですよね。
まぁ、自分は現在の同人誌の相場は適当(いい加減ではなく丁度いいという意味で)だと思ってはいるのですが。
今昔、同人誌の相場
昔読んだ【欲情有害コミックの作り方】という1995発行の本で同人誌の価格設定について書かれていました。
現在、手元に本がないのでうろ覚えなのですが確か【ページあたり17.5円以上になると割高感がある】なんてことが書かれていたと思います。
(ちなみにこの本のレビューで☆4つけてるの自分が書きました)
でも、値段についてどうこう考えてしまうのはPCの前で冷静に比較している状態であるからであって、イベント会場では同人誌の価格については特に考えていないんですよね。
手に入るか入らないか
重要なのは【目的の同人誌が手に入るのか入らないのか】だけであって価格は二の次です。
むしろ、作家さんが次の本もすばらしいクオリティで出してくれるのであれば、もっと価格を上げてほしいくらい思うのです。
さらにぶっちゃけると【値段が高ければ本当のファン以外買わなくなって自分が入手できる確率が上がる】とか考えたり。
売り手はあまり考えなくていい
価格についてこだわるのは買い手より作手の方ですね。
【この値段で買ってもらえるのだろうか?】とか【他所は同じようなサイズの本をこの価格で出しているけど自分がマネしたら赤字になっちゃうかも】みたいに悩んでいる方は多いと思います。
でも、実際の買い手の思考は【値段は考えずに出ていたら買う】というのが正解です。価格設定に悩むくらいだったら確実に原稿を仕上げてイベントで売ってくれた方が100倍建設的です。早く入稿すれば印刷所の早期割り引きも適用されたりしますしね。
それでも値付けに悩むのであれば
先の【欲情有害コミックの作り方】では値段は【200冊印刷した時の印刷代で決めれば良い】とも書いていました。200冊印刷しても1000冊印刷しても価格設定は200冊の印刷代を基準にするという方法です。
これはかなり秀逸な方法で、ある意味【利益を考えた同人誌を発行するのは200部以上売れるようになってからにしろ】という風にも取れる発言ですね。よく本を作る前から【これだけ売れたらどんな風に使おうか?】とか【500部印刷した本を500円で売ったら180部売れれば印刷代は確保できるな】なんて考える初心者のサークルがいますが、実際問題初心者がそんなに売れることは稀です。
たとえば本日開催されたオリジナルオンリーの即売会【コミティア】ではイベントは11時から16時まで開催されます。5時間で200冊売るってことは1時間で40冊売るってことで2分間で3冊売る必要があるってことですよ?全5674サークルの中から!
売り手は値段考えなくていいです。欲しい人は高くても買いますし欲しくない人は安くても買いません。
そうして相場は自然と作られていくのでしょう。