2018年2月17日、TOHOシネマズ小田原で【グレイテスト・ショーマン】を鑑賞しました。
感想でネタバレっぽい事も書いていますが、この作品はネタバレで魅力が損なわれるタイプの映画ではないのでご安心ください。(そもそも予告編の動画がとんでもないレベルでネタバレの嵐です)。
ミュージカルタイプの映画
こういったミュージカルタイプの映画を観るとストーリーの必要性について考えさせられます。
ぶっちゃけてしまうと、この作品にドラマチックなシチュエーションは数多く存在していても【ドラマチックなストーリー】は根底にある基本的な一本道を譜面通りに受け取るだけしか存在しません。
これはミュージカルタイプの映画が歌やダンス、舞台演出などで細かなシチュエーションを表現しているからこその尺の限界とも言えます。
でも、そこまで過剰なストーリーって必要なんでしょうかね?
ジャンルは違うんですけどこの映画のストーリーの分量なんて【となりのトトロ】とどっこいどっこいでしょ?内容はぜんぜん違うけど、どちらも素晴らしい作品だし、ストーリーのシンプルさは問題にならないくらい複雑な描写をしつつ、それが素直に観客に伝わります。
後で色々と考えるのには不向きですけど、映画館で感じる素直な感動は、こういった作品の方が優れているのかもしれませんね。
音楽とダンス
とにかく素晴らしい!劇場でサントラ売っていたけど『ネットで買えばいいや』とスルーして自宅のPCでAmazonにアクセスしたら発送に時間がかかるという事実に愕然(汗)。
来週も映画館に行く予定があるので、その際に売店&近所のCD店で購入することにします。やっぱ欲しいものは見かけて時に購入するのが鉄則だなぁ……
OPの解釈
この作品はバーナムのショーのシーンからスタートし、少年時代のバーナム(主人公)に場面が移ってストーリーが開始します。
貧しい少年時代のバーナムがショーウィンドーで展示されている衣装に自分を重ね合わせているのですが、これって将来の脚光を浴びる自分をイメージしているのか、オープニングに出てきた未来のバーナムが過去の自分を振り返って、映画を鑑賞する人達に自身のルーツを語っているのかどちらの解釈なんでしょうかね?
話の辻褄で言えば少年時代から時系列順にストーリーが進んで行く方が矛盾はないんですけど、途中でステージや観客、団員が居なくなり、バーナムの夢や妄想であるかのようなシーンもあるので捉え方がいまいち掴めません。
たぶんあんまりこだわる必要性のないシーンだとは思うんですけど、フォレスト・ガンプの【少年期の歩行の補助具が外れて走り出し、青年期のフットボールシーンに繋がる】といったような明確な時系列が提示されると分かりやすいのですが……
(ちなみに、このシーン全体もバスの停留所で待っているフォレスト・ガンプの回想で時系列的には入れ子構造なんですけど)
パンフレット
長文の掲載された読み応えのあるタイプのパンフレットでマニア向けのアニメパンフレットを見慣れている方でも満足度の高い出来。お値段は相場の720円なので、これなら買う価値あり。
でも、日本でミュージカルタイプの作品なのであれば、舞台作品のような豪華版パンフレットを作っても良かったんじゃないかなぁ?舞台パンフのパロディみたいな物ではなく、【もしこの作品が舞台で上映したのであれば】を意識した舞台版用のプレミア感溢れるパンフがあったらみんな欲しがると思う。
複数鑑賞
時間があれば再び鑑賞したいのですが、来月頭にかけて7本ほど鑑賞予定の作品があるので難しいです。たぶんアミューあつぎ映画.comでリバイバル上映がされるタイプの作品なので、スケジュールが決まったら足を運ぶことにします。
ミュージックビデオとしても優秀なので円盤出たら買いたいです。
総評
後で色々と考察するというより【その場で楽しんで、その体験を持ち帰る】タイプの作品です。デートムービーとしても優秀なので、邦画の恋愛モノにちょっと気恥ずかしさを感じる方は、この作品を選ぶとハズレは無いと思います。
自分のように映画で面倒くさい考察をしたり、一人で腕組みして映画観るような人は、まぁいつものように楽しむことにしましょう……(オイ
いや、鑑賞後の満足感は堪らないですよ!