2018年2月1日の映画鑑賞有給、2本目はイオンシネマ海老名からTOHOシネマズ海老名に場所を移しての観賞です。

実際にあった出来事

この作品は実際に会った出来事をモチーフに作られているのですが、結局のところ人種差別問題が表面化しているアメリカだからこそ映える作品であり、一応単民族国家の日本ではあまりピンとこない出来事がモチーフとなっているので暴力描写や圧迫尋問シーンに対しても恐ろしさの質について『理不尽な物言いだなぁ』といった感想を持ってしまいます。

 

これがアメリカって国なんでしょうね。オタクが目にする人種差別なんて、ファンタジーラノベの亜人獣人とか、一般人の中のオタク趣味程度の感覚なので【人種差別】という問題をリアルに捉えることが出来ないので、この作品を現実感のあるドキュメンタリーのような受け取り方が出来ずに、まさしく【スクリーンの向こう側の出来事】としか思えないのです。

 

結果として、作品内で描かれている事象をそのまま受け取るだけとなってしまうのが残念な所です。

常日頃からこういった世界観で生活していれば、もっとこの作品の持つ恐ろしさを理解できるとは思うのですが、自分たち日本人の目から見ると【ブラック企業で上司の理不尽な要求を聞かされる】ような別視点の恐怖の方が目につきますね。

 

キャスト

この作品のメインキャストの2人ってイギリス人なんですよね。アメリカ人を採用しなかったのは【役に冷静に向き合えるかどうか?】考えた結果なのかなぁ?などと邪推してみる。

 

結果としてスターウォーズではあんなにヘッポコだったフィン=ジョン・ボイエガのシリアスな演技も観ることが出来たし、ウィル・ポールターの演じる【普通の人が見せる恐ろしさ】も体験できました。

 

でも、この作品を観てしまうと、今後彼らの演じるキャラクターを見た時に変なバイアスがかかってしまうかもしれないですね。絶対ウィル・ポールターを冷静な目で見ていられなくなりますよ。普段アニメを見ていると中の人(=声優)に引き摺られてキャラクターの見方が変わってしまう現象に近いですね。

 

総評

決して面白い話ではないし、観ていてムカつく場面ばかりです。

 

ただ、【観ておくべき】とまでは言えなくても【押さえておきたい】映画であると思います。

昨年観た映画だと鑑賞後の意識が【マンチェスター・バイ・ザ・シー】のそれに近いです。

 

後日、DVDなどで鑑賞する際は【どういう気分になりたいか?】ということを意識して視聴するタイミングを決める必要があるので気をつけてくださいね。

 

 


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