2022年3月6日、小田原コロナシネマワールドにて【レイジング・ファイア】鑑賞しました。

作品自体は面白かったんですけど香港・中国合作映画ということで生じた違和感で少しだけモヤモヤするものがありました。

 

それでは感想です。

 

 

根本的な日本人との考え方の違い

なんであちらの人達の感覚で警察官は汚職をするのが前提になっているのでしょうかね?また、刑務所内では当然のように暴力行為が行われていて人としての尊厳を奪われたり大きな傷を負うような怪我することが当たり前のようになっているのでしょうかね?

この物語の基礎設定以前の根本的な大前提に則って話が進んでいくので日本人では理解できないような暴力的な内容になっていきます。まぁストーリー自体はシンプルなので映画自体は意外と受け入れることはできるのですが、ウルトラ6兄弟VS怪獣軍団における【仏像を盗むことは重大な罪】で【そんな犯罪者は弄んで殺害しても問題ない】といったような特殊な世界観を思い出させます。

 

ハリウッド映画ですらここまでの違和感は無いんですけどね。日本人と顔立ちの似ている人種なのが逆に違和感を大きくしているのかもしれません。

 

過去の因縁を映画一本で見せる辛さ

物語に深みを与えるために登場人物に過去の因縁を作るのは常套手段なのですが、いい加減この手法は見飽きました。ここまではっきりと見せなくて関係性は匂わせる程度でいいんじゃないですかね?あまりにはっきりさせないのも見苦しいけど、たかが2時間の映画で取って付けたような因縁を見せられても薄っぺらいです。

オリジナル作品で、この映画一本だけの世界観だとなおさらそう思います。

 

さすがのアクション&規模

ただ、アジアの映画といっても規模は大きくて予算がかかっていることが一目でわかりますし、アクションも物凄くてハリウッド大作に引けを取らないのが見て取れます。実はアクション自体の時間は短いんですけど密度は凄いので充実感があります。

というより、なんで日本の映画はこういった作品が作れないんでしょうかね?……その問題のほとんどが製作費の低さであることは分かるんですけど、逆になんでそこまで金がかけられないのか……

もう日本映画でやることは諦めて、日本の脚本家は海外に本を見せた方が良いんじゃないですかね?ヘタに日本の漫画を使われてヘンテコな作品にされるよりは初めから日本人が書いた作品を映画化してもらえば違和感もなく日本人好みな映画が出来そうです。

 

総評

75点。面白いけど何度も見返すまではしない作品。映画一本を見終えた満足感はあるんですけどね。