
2018年7月16日の映画鑑賞ラストはイオンシネマ海老名に移動して【あさがおと加瀬さん】を鑑賞してきました。

あさがおと加瀬さんパンフレット
実はこの作品の事前情報を持っていなかったのですが、7月8日に新宿に出た際にバルト9で公開しているのを知り、機会があったら鑑賞するチャンスを伺っていたところ海老名で一週間だけ限定公開するということで行ってみました。
ただ、ファンの人以外には厳しい作りだったなぁ……
映画というよりイメージビデオ
この映画の最大の弱点は、原作ファンだけに向けた昨品ということでしょう。
どういう経緯で二人が付き合い始めてという導入部分が全部省略されているので馴れ初めに重きを置くタイプの方には向かないかも。
事前にTVシリーズとか放送した後ならマクロスのようにナレーションだけですっ飛ばしても違和感は減るだろうけど、いきなりこれからスタートしたら観客は置いてけぼりの気がします。
そもそも、これじゃ【あさがお】要素が無いんじゃないの?
OVA
……というか、この作品はOVAを劇場で限定公開しているだけであって初見の人についてはあまり考慮せずファンのみに向けた作りなんですね。でも、それならそれでイメージビデオ全開のキレイなシーンだけでなくて、加瀬さんが思わず山田のトイレの音に聞き耳を立てるようなダメなシーンも描写した方が良かったんじゃないかなぁ?
自分を避けてしまう山田へシリアスな反応をみせる加瀬さんの描写とか見ると作品を勘違いしそうになります。
作画
ファン向けということでキャラクターに関しては無問題。
ただ、個人的な意見なのですがセルルックなキャラクターである以上、背景美術のぼやけた印象はキャラクターに焦点を当てるという効果を考えても仕上げ不足に見えてくるので気になります。
まぁ、これは捉え方の問題ですし家のテレビサイズの画面なら気にならないのかもしれません。劇場の大画面に耐えられるクオリティではなかっただけであって。
総評
40/100点……ただし、ファンならプラス25点です。ファン向けの点数がそこまで高くならないのは劇場公開のためか物語の流れを最初から最後までまとめようとした結果、エピソードのひとつひとつが半端になってしまったこと。
ファン向けならイメージビデオということに徹しても良かったのではないでしょうか?一般の観客を置き去りにしてでも。
今更ではありますが、今後この作品の再度アニメ化は難しいと思われますので、この機会で一般の方に広く伝わる決定版を出すか、完全にファン向けに徹してひとつのエピソードを掘り下げて描写する方が良かった気がするなぁ。
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