鑑賞情報

2019年11月30日 8:55~

109シネマズ クランベリーモール シアター4

E-7

 

5月に劇場版 響け!ユーフォニアム~誓いのフィナーレ~を鑑賞してから半年……11月末日で109シネマズのポイント期限が切れてしまうということで。先日、再オープンしたばかりの109シネマズ クランベリーモールに行ってきました。

上映館が少ないフラグタイムがやっていて丁度よかったです。ムビチケも無駄にせずに済みましたからね。

 

それでは感想です。

既視感

 

この作品を鑑賞した時の印象が同じ監督の作った【あさがおと加瀬さん】にあまりにも似ています。

ただし、映画作品の構成という意味ではこちらの方がはるかに上で、この一本でキチンと完結できていると思います。逆に作画的には加瀬さんの方が上で、シーンごとの密度や作画の安定感にやや不安が見られました。

TVシリーズでもないのに劇場公開される作品でコレだとちょっと品質管理に問題があるかも。

まぁ、鑑賞者側がどちらに重きをもって作品を楽しむかですね。私としてはこちらの方が好きです。

 

百合ではない

 

加瀬さんは百合を前面に押し出しているのでこちらもそういった内容を思い浮かべてしまいがちですが、特にそっち方面に傾倒した話ではありません。

この作品を評価していない人っていうのは上記の作画の不安定さと同じくらいに【百合要素のなさ】にガッカリしているのかもしれません。

この辺りは色々と匂わせておきながら結局【そういう】テーマでもなかったからなぁ……宣伝側のズルさを感じます。

 

fragile

 

EDに主人公の歌うfragileのカバーが流れますが、ぶっちゃけこの歌詞の内容が作品の全てのような気がします。

逆にいうと、この歌の世界観から1ミリも膨らんでいないことがこの作品の欠点です。しかもオリジナルであるEvery Little ThingのfragileのPVで表現されているストーリーは次作シングル【Graceful World】とセットになっているので世界観的にも物足りないかもしれません。

 

というより、Graceful Worldの歌詞に、

止まることのない時間の中でこの目に見えるモノ聞こえてくる声いつも受け止めていこう

というのがあるのですが、まるっきりこの作品のエンディングと、その後の話ですよね?

 

総評

55/100点。作品の出来は加瀬さんより上だけどファン向けと考えると加瀬さんより下の評価。

この手の作品が基本的にファン向けなのだとしたらどちらに価値があるかは観客の捉え方次第ですね。

 

でも、監督の次回作は別系統の作品を作るべきだと思うな。