2000年頃、狂ったようにプラモデルを作っていた時期がありました。
その時編み出した水転写デカールの貼り方のテクニックを忘備録として残しておきます。
……というのも、自分の知る限り、模型のHow to本なんかで紹介されていない方法だからです。面倒なので作業中の画像なんかは用意していませんが、文字を読めば一発で理解できる方法なので問題ないと思います。
デカール貼りの苦手な方はぜひお試しください。
水転写デカールの貼り方(基本)
- 使用するデカールをハサミまたはデザインナイフで台紙ごと切り取ります。
- 切り取ったデカールを水またはぬるま湯に約10秒程度浮かべ、ピンセットで引き上げます。
- デカールを台紙からはがし、位置を確認しながら貼り付けます。
- 貼り付けたデカールの上から綿棒をやさしく押しあて、残っている水分を押し出します。デカール部分が完全に乾けば完成です。
……ちなみに、これは手元にあったガンヘッド(KOTOBUKIYA)の説明書に書かれた文章です。
これがLMHGエヴァ初号機の説明書によると
- 水に数秒間つけてください。
- 表を上にして、すべらせて貼ってください。
- 柔らかい布で押して、気泡を取ってください。
- 乾くまでは、手を触れないでください。
※マークを貼る部分の油をあらかじめ中性洗剤でふきとると一層よく密着します。
と、なっています。
割りとアバウトなのね(汗)
それぞれを読むと分かるように割りとアバウトな説明です。
ここで重要なのは水につける時間です。
10秒とか数秒とか、同じ行為をしているのに微妙に違いがありますよね。
そもそも水につけることの意味は台紙に糊付けされているデカールを剥離させ、溶けた糊を利用してプラモデルに接着させるためです。
……つまり、秒数は関係なく、デカールが台紙から剥がれたかどうかの判断が大事なのです!
水につけるときの向き
ここで、どのHow to本でも紹介されていないテクニックを紹介します。
みなさんはデカールを水につける際、無意識に図面が見えるように水に浮かべていませんか?
これが失敗の原因です。
正しくは、図面を見えないように裏返しにして水面に浮かべるのです。
水から引き上げるポイント
こうすると、水面に浮かぶデカールは台紙の側が見えることになります。
コレを注意深く観察してください。
外周から中央に向かってジワジワと水が浸透して色が変わっていきます。
……もうおわかりですね。
台紙の中央まで水が染み込んだら水から引き上げるポイントです!
何秒間水につけるかより見た目で判断する方が確実です。デカールを裏返すと、その分水の浸透が遅くなるので台紙を剥がすのに時間がかかりますが、早く剥がしすぎてデカールが破れる失敗は確実に無くなります。
糊が弱くなってしまったらマークセッターを
メーカーや模型の古さによってはデカールの接着力が弱まっている場合があります。その際はマークセッターを使用してください。
プラモデルには使わないデカールが何点か入っているので一度試し貼りして接着具合を確認してみるとよいでしょう。
以上、自己流ですが水転写デカール貼りテクニックでした。
試してみる価値はあると思うよ。