鑑賞情報

2022年2月6日 9:50〜

TOHOシネマズ小田原 スクリーン1

I-18

2022年の13本目にして2月の1本目の鑑賞作品。明日が2月最終日だというのに感想記事を溜め込んでしまっているので、ちょっと優先して記事にしておこうと思います。

それでは感想です。

 

 

最初に

なんかネットでは【令和のデビルマン】なんていう言い方がされていますが、それは実際に実写デビルマンを観たことのない人間の大げさな発言です。公開当時に映画館で鑑賞したけど、途中で退席したいと思えるような作品はアレ以外にありませんし、今作は普通に面白くないのかもしれませんが映画としての体裁はとっていますし、そこまで言うほどの物でもないでしょう。

けっして【面白い】と人に勧められなくても、なんやかんやで最後までストーリーを楽しめる作品だったと思いますよ。ラストで【え、これで終わりなの?】と思ってしまうこと自体、そこまでの展開を順に追えるだけの内容はあったということですからね。

 

敗因

それでも最終的に面白くないと感じてしまう最大の要因は【劇中で描写されていることが話の完結に関与していない】という部分でしょう。

これは以前鑑賞した【メアリと魔女の花】でも感じたことなのですが、ストーリーを進行するためにさまざまな描写をしているというのに、その描写の積み重ねの果てにエンディングが存在しないのです。

言ってしまえば【これまでの話はなんだったの?】ということで。

優れた作品は描写の全てに意味があります。唐突なエンディングであったとしてもそれが描かれた描写の先に存在するのであれば【そういうことだったのか!】という共感や納得があるものです。

 

ムダな部分

【これまでの話はなんだったの?】という印象は、それと同時にこれまで見てきた演出が全てムダに思えてしまいます。

くりかえされる無意味なギャグや唐突なラブシーンは何の意味があったのでしょう?

ホント、ラストがあれになったおかげで映画の全てがムダになってしまいました。これがもう少し短いコンテンツなのであればナンセンスギャグマンガみたいな受け取り方も出来たのですが2時間の映画ですからねぇ……時間返せって思う気持ちも分かります。

 

総評

60/100点。最後にブチ壊されましたが話自体は悪くないと思います。楽しめるイベントを用意するサービス精神は、あくまで一本のストーリーを完成させたうえで用意すべきなのではないでしょうか?