2018年9月8日、TOHOシネマズ海老名にて【フリクリ オルタナ】を鑑賞しました。

実は残りの公開期間がどれだけあるのか不安だったこともあり、ポノックの短編【小さな英雄ーカニとタマゴと透明人間ー】を観るという計画もあったのですが、TOHOシネマズのマイルが1ヶ月フリーパスに交換できる6000マイルまで残り98マイルだったのでこちらを優先しました。

 

それでは感想です。

 

 

【フリクリ】ってなんなの?

……いえ、タイトルの意味とかではなくて、このシリーズを決定づける定義みたいなモノ。

 

はっきり言ってしまうと『これってあのフリクリなの?』である。

 

前作との共通点といえばハル子の存在だけだし、はたして続編と言っていいのかなぁ?という気にはなりました。気分的には【劇場版 不思議の海のナディア】です。オリジナルの鶴巻監督と今作の上村監督の関係からしてイメージがかぶります。

 

今、続編を作る意味

完全に商売です。

もともと海外人気が高かったので続編の要望は高かったのですが今頃見せられても思い出補正が本来の評価に修正されてしまってオリジナルですら評価を落としてしまう気がします。

 

作るのなら前シリーズ完結から3年以内に続編制作を発表するべきでした。

 

しかもアメリカでは複数話で構成されているシリーズ作品なのに日本では6話まとめての公開。シリーズ物を一気見させられているだけで構成的には捻りなし……展開の唐突さだけが際立ちます。1話ずつ見れば各話ごとに内容を咀嚼するだけの時間が作れてもうちょっと冷静に物語と向き合えたのに、と感じました。

 

ストーリーとパロディ

ちょっとストーリーが平凡過ぎません?主要メンバー4人をひとりひとり紹介していったところで唐突に物語のクライマックスに向けて話を急展開させる構成。

 

物語の構成を起承転結で表すとするのなら、まず転を決めてからそこに至るまでのストーリー……その結果導かれるラストを描いてほしいです。少なくとも長編シリーズでないのであればね。

 

あと、宇宙キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!とかジョジョっぽいセリフ、V8!V8!……トップっぽいラストなど、どこかで見聞きした場面を見せられると、この作品で何を描きたかったのか疑問に思います。

 

総評

35/100点。前作が頭の片隅に残っているので評価は厳し目。10年前に公開していたら55点、15年前から2年かけてOVAとして目にしていれば65点だったかもしれません。

あと、公開順も謎。アメリカではオルタナよりもプログレの方が先に公開されたんでしょ?今作のエンディングが続編としてストーリーを完結させるだけの強度を持っていなかったと判断されたのかなぁ?

 

逆に言うとだからこそ今作を観てもプログレには期待できます。今度は1ヶ月フリーパスでの鑑賞となりますし、【値段分楽しめたか?】とか考えずに映画を楽しめそうです。

 

また、プログレの出来によってオルタナの評価が上方修正されるといいなぁ。