2018年7月8日、新宿シネマカリテにて【セラヴィ!】を鑑賞しました。

新宿シネマカリテロビー

新宿駅から一番近い劇場ということで初めて来ましたが迷わずたどり着けました。

この映画館独自のシステムで公式サイトのクーポン券を提示するだけで一般の入場料300円オフ(学生小人200円オフ)のサービスが有ります。

クーポン券

ただ、話題作は事前にチケットが売り切れてしまう場合があるので割引価格でチケットを購入しようとしても入れない可能性があります。ネットで席の埋まり方を確認して入場者数が少なく空席が出るような作品なら窓口でチケットを購入するなどするとお得に鑑賞できますね。

 

それでは感想です。

細かい前フリがピタリとハマる気持ちのいいストーリー

とにかく脚本と構成がそつなく出来ています。

物語の中で登場する前フリが記憶から消えないうちにキッチリとネタを回収してくれる丁寧なボケとツッコミは、お笑いの爆笑問題の漫才で観客が気づかないような太田氏の細かいボケのひとつひとつまでも丁寧に解説しつつ突っこむ田中氏のようで心地よいです。

 

この前フリ→回収のサイクルは単純にワンセットになっている訳ではなく、微妙な変化や次のネタへの伏線、別のシチュエーションでのバリエーションと、繰り返しを含みつつ発展していきます。

 

かなり脚本を詰めてきていて、観ている観客を笑わせると同時に唸らせます。

笑い声の上がる劇場

コアな映画ファンが多いミニシアターでの上映ということもあって場内からは笑いが上がっていました。シネコンでは味わえない観客の生の反応が新鮮です。他の観客の笑いどころと自身のツボの共通点や微妙なズレなんかを知れるのもミニシアターの面白いところですね。

個人的には笑い以上に【社会的に事実婚の多いフランスでの結婚式】ということも踏まえて今作を鑑賞したので更に変な笑いが出てきました。

 

スタッフロール

これは割と重要なことかもしれないんだけど、フランス映画ということでハリウッドの大作映画のような膨大なスタッフロールがないのはスッキリしていてよかったと思います。

あのメインテーマの後に別の曲までかけてスタッフロール(撮影のケータリングのスタッフまで紹介する!)を消化するのがキライなので、エンディングがこのくらいで収まってくれると観客が最後まで席を立たず余韻に浸りながら劇場を後に出来ます。

 

そろそろハリウッド映画もエンディングをコンパクトに纏めてほしいですね。

 

総評

75/100点。単純に笑わしてくれて【なんかいい話】に纏めてくれたので高評価ではあるのですが、映画館で観た満足感とか鑑賞後に心に残るものとかが少なかったことで80点の大台に乗せられませんでした。

 

アクションとか感動を抜きに単純に楽しめる昨品を求める人であればプラス5〜10点評価を上げられると思います。

 

しかし、近所の映画館でかかる大作以外でも面白い作品はたくさんありますね。やっぱりこういった作品が上映される都会に住んでいないのは映画ファンとして非常に残念です。