毎月14日はTOHOシネマズデーで入場料1100円なのですが、パシフィック・リムの続編を4DXを楽しみたかったので小田原コロナシネマワールドへやってきました。
この劇場、各スクリーンの朝イチ上映は1100円で鑑賞できる(4DXは+1300円かかります)ので朝8:10の上映に間に合うよう出勤時間に自宅を出て7:40に到着したのですが子供向けの話題作も多かったので、朝早くの田舎の映画館としてはまずまずの客の入りでした。
ゴールデンウィーク中もこのくらい客が入っていれば劇場の未来はとりあえず安心です(大きなお世話だw)。
それでは【パシフィック・リム:アップライジング】の感想です。
『ふ〜ん』で終わってしまう作品
終わってみれば、ただただ【残念】な作品でした。
イェーガーはスタイリッシュになったけど登場に至るシークエンスやら2人のドリフトの適合など必要要素も削られて重みまでなくなってしまいました。
前作の感想で【ロボット物のアニメシリーズの最初と最後だけを繋げたカンジ】なんていうのを見かけましたが、今回は【ロボット物の中盤のエピソードだけを繋げてアクションシーンだけ残したカンジ】といったところ。
物語の【起】は続編モノということで軽く流した挙句、締めは続編に続くようなクリフハンガーにして【結】ばれていない。
これだけ薄っぺらい作品になってしまうとギレルモ・デル・トロ監督の降板が原因と取らざるを得ませんね。
ただ、これはオタク的な視点から見たからの話であって第2作としては正しいあり方なのかもしれません。それでも優等生になった結果、個性が消えてしまった友だちを見てガッカリしてしまうのは勘弁してください。
おかしな描写
色々あるので書き散らかします。
主人公の相方パイロットのネイサン、ベテランぶってるけど観ている俺たちオマエのことなんか知らんぞ?……ええい、前作のベケット弟は言及も無しか?
キョンはリストラして黙って小泉に変更か?(中の人)
無人機→敵に乗っ取られるの流れは日本では鉄板過ぎて【これをストーリーに組み込むアメリカ人ってバカなんじゃないか?】と本気で心配してしまうのだが……
あれだけ頑丈で機動性もシステムも向上したイェーガーなのに、なんでコクピット周りだけは紙装甲のまんまなんだ!脱出装置の前にパイロットの安全性を確保しろ!
KAIJUの侵攻を防いだ状態でKAIJUの血液を燃料にするって発想はどうなの?10年前にやれ!
富士山、どこにあるんだよw……前作の後、東京の位置が第3新東京市みたいに静岡辺りに移ったんか?
衝撃を吸収して攻撃に使うKAIJUへのトドメに大質量をぶつけるって、効いたから良かったけどどう考えても作戦ミスだろ!
こんなもんじゃないけど、パッと思いつくだけでこれだけ出てきました。
オタク映画ではツッコミどころによっては笑いにもなるんだけど、全体的にいいこちゃんな作りになった作品でこの描写は笑い話にできないんだよなぁ。
総評
普通に楽しむのなら60/100点。……ただし前作の良さを期待してしまうとマイナス20点。3Dやムービングシートの良さもあまり感じられず残念な出来でした。
今回ムビチケを温存したので字幕版も鑑賞予定なのですが、時間が合わなかったらメルカリで売っちゃう可能性もあります。
次回作もありそうなEDなのですが、今度はもっと重量感のあるハードな作品を期待します!