2022年3月12日、TOHOシネマズ小田原にて鑑賞(28本目)。
原作付きとはいえマイナーな作品が近所で上映されるのはうれしいです。普段はコロナシネマワールドに行きがちなので、目的をもってTOHOシネマズ小田原を利用するのも久しぶりでした。
それでは感想です。
題材が新鮮
グライダー競技に参加する大学航空部という題材が新鮮です。マイナーな部活ではあるんですけど空を飛ぶことについては誰もが一度はあこがれることなので興味を持ちやすい題材なのではないのでしょうか?
アニメでは弓や琴、かるたといったマイナーだけど伝統的な活動を題材にしたものがありますが、比較的新しい競技でマイナー……かつ、興味深い題材を取り扱うのは原作の勝利ですね。
尺が短い
ただ残念なのは大学入学から競技を知って入部と導入を駆け足にすることは分るのですが、それが物語終盤まで続くうえにラストは端折りにも近い終わり方だったことです。
やはりイベントではなく活動を描く時点で劇場よりシリーズ向けの作品ではないのでしょうか?……もっともTVシリーズとして企画が通るとは思えないのですが。
本当にこのラストでいいの?
一番の問題はラストに至る前の事件。このイベント、競技中のパイロットの失踪というのは控えめに見ても大問題だと思うんだけどサラッと描いているのにも現実味の無さを感じます。天才肌の主人公に感じるリアリティの無さなんて比較にならないくらいの競技としてこれはどうなんだといった疑問という意味で。
失踪した先輩はしれっと日常に紛れて普通に生活しているのは、ひょっとしてギャグなのかとも思いましたよ。海外で失踪なんてしたら大使館案件になりかねないじゃないですかw
総評
65/100点。とにかくリアリティを描写の外で台無しにするのはあんまりです。迷子を捜しに行くのがラストのイベントとして成り立つのはトトロぐらいのものですよ?
世界観を比べてみなさいなw