鑑賞情報

2022年2月26日 9:50〜

TOHOシネマズ小田原 スクリーン7

F-11

2022年の22本目。予告を見てムビチケを購入した作品なんですけど、ちょっと思っていたのと違うお話でした。

それでは感想です。

 

楽しむには大人になり過ぎた

ジャンル的には3人の少年によるちょっとした冒険を描いたジュブナイル映画なのですが、ジュブナイル作品は大まかに分けると2つの方向性があります。

それは、リアルタイムで同年代(少年少女)に向けた作品と、かつて少年少女だった世代にも当時を思い起こさせるように作られた作品です。

今作はどちらかというと後者に属する作品の様で、私にはちょっと素直に共感が出来なかったかもしれません。

この作品を鑑賞した日にこのブログで記事にしました

映画の主要キャラクターと同年代と思しき女の子は、この作品の仕掛けというか物語の顛末について感心していたみたいですが、私ぐらいの年齢になってしまうと薄いリアリティを【奇跡】ではなく【ご都合主義】に見てしまうんですよね。

あと20歳くらい若かったら、もうちょっと素直に楽しめたのかなぁ?

 

ツッコミどころ

ということで、素直に物語を楽しめなかった分、細かい部分での【詰めの甘さ】とか【そうはならんやろ!】と言いたくなるご都合主義シーンにツッコミをいれるような楽しみ方に終始してしまいました。

ありがたかったのは、同じツッコミどころ満載の映画だとしても【二ノ国】のような呆れてしまうようなモノではなく、あくまでストーリーを展開するうえで必要となる【フラグ立て】がツッコミポイントになっている部分でしょうかね?

ただ、ツッコミポイントを目立つように作ってしまうのはちょっと素人臭いですね。このツッコミポイントをさらに細かく分割して大きなイベントが発生していないストーリーの隙間に紛れさせることがリアリティを生む秘訣だと思うし、スレたおっさんの自然な鑑賞に堪えうる分岐点だと思います。

 

総評

65/100点。オチで明らかになるこの物語の理由は良かったのですが、それに固執しすぎて展開が強引になってしまったのは残念でした。例えば実写映画だったとしたらキャラクターや美術といったルックでデフォルメできない分、物語の嘘の部分が目立ってしまうでしょ?……それが気にならない部分までシナリオを叩けていれば名作になったのかもしれません。

 

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