鑑賞情報

2022年2月26日 11:25〜

TOHOシネマズ小田原 スクリーン5

F-12

 

2022年の21本目。先日のアカデミー賞でウィル・スミスがやらかしてしまったのは記憶に新しいですね。

それでは感想です。

 

タイトル

またもや日本語タイトルの悪い部分が出てしまいました。本来のタイトルは【King Richard】なので、今作主人公のリチャードのイメージをド直球で表したタイトルです。

主役の名前なんていう弄りようのないタイトルなのだから素直に【キングリチャード】でいいんじゃないかなぁ?……別に主人公よりも作品名や登場キャラクターが有名だから【クリストファー・ロビン】を【プーと大人になった僕】というタイトルで公開するほどの説得力のある理由付けにはなっていないと思うんですよね。

というより、劇中で【生まれる前に世界王者に78ページの計画書を作った】とか言ってますけど、映画を観る限りではかなり行き当たりばったりでプランなんて見えてこないんですけどw

これじゃあdreamじゃなくてDelusion (妄想)ですよ。

 

ストーリー

映画化にそぐわない部分はオミットしたとしても実話に基づくストーリーは興味深いです。ぶっちゃけ、冷静に考えるとボクシングの亀田兄弟の父、亀田史郎氏とやっていることは同じですよね?……成功の大きさで差はついていますが、ヘタをしたらテニス界から永久追放の可能性もあったのかもしれません。

ホント、姉妹の素質と努力に感謝です。

 

ただ、残念なのは姉のビーナスの最初期のハイライトで話が終ってしまうところ。本作では不遇な扱いの妹セリーナの方が最終的にランキング上位となりますし、姉妹が成功者として歩み続けている最中のリチャードの話こそが最も興味を惹かれる部分だと思うのですが。

ちょっと映画にできないような話が多くてキレイな所で話をまとめたんじゃないのかと邪推してしまいます。

 

総評

80/100点。とにかく話が面白いので引き込まれます。最後に実際のリチャードの映像が流れるのですが、映画のまんまでその再現性に笑えます。幸福の科学の映画のラストの大川隆法氏の実際の映像パートとやっていることは同じなんだけどなぁ。

あと、アカデミー賞での平手打ち騒動ですが、これによって作品にケチがついてしまうのは残念です。何より日本人との価値観の違いに驚かされますね。私達だとなんとなくウィル・スミスに対して同情的になってしまうので。

 

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