鑑賞情報

2022年2月20日 12:45〜

109シネマズ湘南 シアター10

H-18

2022年の20本目。IMAXで鑑賞したかったので109シネマズ湘南まで来たのですが、同じIMAXでもTOHOシネマズららぽーと横浜に比べて圧倒的にプレミア感があるので選択の余地があるのなら確実にこっちを選んじゃいますね。

それでは感想です。

 

普通の大作

本来は頭に【普通】という言葉を付けたくないのですが、良い意味でも悪い意味でも【普通】を付けざるを得ない作品でした。原作タイトルのネームバリュー、豪華俳優陣、一目でわかるお金がかかっている感、キッチリと楽しませてくれる内容。

そして、映画ファンが一度見たら記憶に残らないような所まで合わせて【普通の大作】です。

なんというか典型的な【消費されていく作品】なんですよね……面白いのに。

 

原作リスペクト

ただし、それは普通の映画ファンから見た場合の話。ゲームを体験していると、ストーリーの展開や行動の選択、アクションのタメにすらゲーム画面のコマンドが表示されているかのようなニヤニヤ感が味わえます。

すでに大人気タイトルであるアンチャーテッドでは、この映画によってゲームに興味を持ってもらいたいというよりも、このゲームをプレイしているユーザーに映画を観て欲しいというアプローチで作っているんですよね。

制作側も【分かっている】ようでファンのニヤニヤを絶やさない演出を心がけていますし映画ならではの良さもあるので、ファンの人にとっても【これゲームやってれば映画は観なくてもいいよ】という感想をギリギリ持たなくて済むようなバランスで作られています。

 

ゲーム>映画

言うなれば立場の逆転です。一昔前なら【この映画の原作に使ってやっている】という映画側の上から目線だったのが、【最近元気のない映画界に原作として使わせてやる】という発想ですね。エンタメとしての力関係でゲームが映画を上回ったということでしょう。

ただ、作品的にはこの力関係の方が健全な気がします。こういう意識があればハリウッド版ドラゴンボールのようなトチ狂った作品は作られずに済むでしょうし。

残念なのは今回は原作ゲームのコンテンツ力が強すぎたために映画ならではの演出が弱くなってしまったこと。この力関係が改善されるか、双方の歩み寄りが適切になされないと映画としての完成度は落ちてしまいます。

特に顕著なのが細かい謎解きの数々があまりに都合が良すぎること、おつかいイベントになってしまっていること……【普通の大作】になってしまったのはその辺りが原因でしょう。

 

総評

78/100点。それでも全てのレベルが高い水準でまとまっているのでこの評価です。ただ、インディー・ジョーンズを目指すならもう少し映画的な表現を増やしてもよかったのかもしれません。

ゲームファン的には今回の方が正解なんですけどね。

個人的には敵のラスボスだったティターンズ仕様の神田うのみたいな女優はまたどこかの作品で見てみたいですねw

 

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