鑑賞情報

2022年1月30日 13:10〜

あつぎのえいがかんkiki スクリーン2

F-6

 

2022年12本目にして1月最後の鑑賞作品。ひと月で10本鑑賞するのが年間100本鑑賞の目安となるのでペースとしてはなかなかなのではないでしょうか?コロナが問題となり始めてからこのペースで鑑賞するのは久しぶりかもしれません。

それでは感想です。

 

 

ドキュメンタリー

映画でよく目にする【史実に基づいた作品】ではなく完全なドキュメンタリーです。金銭や作品の真贋、経緯などについて当事者が直接出演するあたりにえげつなさを感じます。

ただ、この手のドキュメンタリーは【世界まる見え!テレビ特捜部】で紹介される海外のドキュメンタリーと基本構造が同じなので、あんまり映画を観ている感は無いかもしれません。

まぁ、これが基本フォーマットと考えるのであれば、後は結果が確定し真実が晒されるのか、経過だけが紹介され結果については観客の判断に委ねられるのかの差ぐらいしかないですからね。

 

原作本

この作品には元となる書籍も出ており、この映画が近所で公開されなかったために読んでしまったのですが、この本があまりに面白過ぎたために映画を鑑賞時のインパクトが薄れてしまったのは残念でした。

映画の吹き替え担当よりも書籍の翻訳者の方が物書きとしてのレベルが高かったのかも。

しかも、書籍で結構重要な部分で映画の中でフォローできていない部分もありました。ビジュアルではなく物語の経緯を知りたいのであれば映画ではなく書籍で読んだ方が楽しめるかもしれません。

 

パッケージングによる評価

こんなことを言うのも何なのですが、個人的にはこの作品はダ・ヴィンチ本人の作品ではないと思っていますし、ここまでの価値もバイヤーを中心とした関係者の行った過剰な修復や権威付けなどのパッケージングがドはまりした結果だと思っています。

だからこそ興味深い話ではあっても【そういうものなのか】という冷めた感想になってしまうんですよね。

書籍版はミステリーのような文章力で読ませてくれるんですけど、動画になっているとはいえ映画の中のインタビューや考察のスピードが書籍版を読了済みである私の理解する速度より遅くて少し退屈に思えました。

 

作品自体のパッケージングは成功したけど、ドキュメンタリー映画としてのパッケージングはイマイチということか?

 

感想

60/100点。書籍を読んでから映画を観るのは完全に順序を間違えました。逆ならもうちょっと楽しめたと思うんですけどね。