鑑賞情報

2022年1月4日 14:30〜

あつぎのえいがかんkiki スクリーン1

F-10

 

2022年4本目。この作品もムビチケを購入しておきながら上映期間に間に合わず無駄にしてしまった作品です。今月は【ダ・ヴィンチは誰に微笑む】も鑑賞予定ですし、これからもkikiにはお世話になりそうです。ちなみに火曜日はWポイントデーだったので鑑賞ポイントが貯まり無料鑑賞券を貰いました。

それでは感想です。

 

神在月のこども パンフレット

エンタメ分低め

正直この作品への感想の大部分はネガティブなものです。

その中でも一番気になるのが【説教臭い】こと。もうちょっとエンタメに割り振って教養アニメっぽさを抑えるべきだったのではないでしょうか?……ただ、説教臭いというのはテーマの問題ではなく、楽しい部分が少ない結果として主題でないにもかかわらず説教が前面に出てしまっているのです。

伝えたい内容、描くべき事柄が足りないのではないのでしょうか?

 

どれもがどこかで見た感じ

鑑賞中にどうしても感じてしまうのが【これどこかで見た気が……】というもの。親のいない設定や日常の裏側に存在する神や妖怪といった存在など、どれもがどこかで見たことのあるようなもので、改めて見せられたところで【ふ~ん……】といった感想しか出てこないのが残念でした。

それでも、もしこれが面白いと思えるような作品だったら【〇〇に似ている】ではなく、今後続くような同じような作品群の中で【この作品、神在月のこどもに似ているね】と言えるように同ジャンルの筆頭作品に据えられるようになるのだけれど、現時点では若おかみは小学生やバケモノの子どころか岬のマヨイガよりも後ろになりそうです。

 

父親問題

上記2点は単に創作物の問題であって作品の出来に反映されることはあっても大した問題ではありません。

ただ、この父親の危機管理の無さはヤバいですねぇ……

妻に先立たれて父ひとり、子ひとりの家族なのにいつまでも帰らない女の子を探すのに真剣さが足りてません……警察に連絡とかしないの?

そもそも病に臥せっている妻を連れだしている時点で【命に係わる問題にはならない】と軽く見ていたのでしょう。主人公の支離滅裂さというのは子供特有の【その時々の優先度に左右される言動行動の不一致】であって責任を問うのは言い過ぎです。誰も問題にはしなかったとしても、この父親の行動については問題視した方がいいです。

 

総評

50/100点。なんとなく感動作っぽく纏めようとしているけど、どうにも納得がいきません。脚本の時点で作品のおかしさに気付いていたら丁寧な仕事でオススメしたい作品に仕上がったと思うと残念です。