鑑賞情報

2021年11月6日 9:40〜

小田原コロナシネマワールド スクリーン3

H-6

 

小田原コロナシネマワールドで昨日から上映開始したエターナルズを鑑賞してきました。マーベルの新作ということで大きなスクリーンとかIMAXとかも考えたんだけど、原作にそこまで思い入れが無かったので近所で済ませました。

それでは感想です。

 

 

歴史を語るけど歴史がない

人類の歴史の中でディビアンツを狩り続けていたエターナルズについて語っているのですが、そもそもこのエターナルズというキャラクターやコンテンツ自体の歴史について私たちに知識がありません。

これがこの作品の最大の弱点なのだと思います。個々のキャラクターは立っているのかもしれませんが、映画を最後まで見終わっても【エターナルズ】という薄ボンヤリしたまとまりに感じられてしまうのです。

はそれぞれのキャラクターから作品をスタートしてから一同で終結することによって期待感を高めたアベンジャーズの構成とは異なり、最初からチームによるスタートでキャラクターを描くにはガーディアンズ・オブ・ギャラクシーくらい際立った個性が必要だったのかもしれません。

人種の違いはあっても全て人間型というのもキャラクターの差異を付けるのに不利だったのかもね。耳が不自由だったりゲイだったり、個性で見れば大きな特徴はあるんだけど。

 

壮大なマッチポンプ

歴史を絡めた壮大な話なんだけど、それだけに見終わった後に【結局は他の星の種族すらも巻き込んだ壮大なマッチポンプなんじゃね?】と冷静になってしまうのがイタいです。

オタクはまどマギとかでこの手のストーリーに慣れ過ぎているからなぁ。

多様性も含めて日本人とは合わないのかもしれません。

 

アクション

ルックは落ち着いているけどやっていることは派手。その逆の見せ方をする作品と比べてしまうと地味ではありますが個人的にはこちらの方が好みです。最近は絵面だけは派手な映画も多いですからねぇ……極彩色の映画を見るとなんか醒めてしまうのは自分だけでしょうか?

その点、この作品は堅実です。

ただ、エターナルズの能力が全て【ほんのり宇宙エネルギー的な何か】という極めてぼんやりした物なので個性が足りません。

私たちはもう想像もつかないような特殊能力を目にすることはできないのでしょうか?

 

総評

65点。アベンジャーズと比較する売り方は戦略的である以前に気の毒になります。

この作品の評価は、新たなマーベル作品のシリーズが増えてきてから振り返るべきでしょう。

 

今のところはこの位の評価です。