仕事の最中、コンベアの破損で生産ラインが45分間停止してしまいました。

ライン作業を知らない人からすると【止まった時間分、作業すれば仕事は挽回できるんじゃないの?】と思うかもしれませんが、実際は停止時間の倍ほどの作業をこなさないと生産量は挽回できません。

今回は45分間停止したので当初の予定より90分ほど作業終了が遅れてしまいました。

 

これはライン作業というのが作業工程のスタートとゴールが繋がっていてぐるぐる回転していることが要因です。前工程の遅れが後工程に影響を及ぼすのは理解しやすいと思いますが、後工程の停止も前工程に影響を与えます。

また、こういった生産ラインが複数存在して、互いに影響を及ぼし合っているのもダメージが蓄積する理由のひとつです。私達が作業しているラインが担当する製品を別のラインに供給できないから別ラインも止まることになりますし、別ラインの生産が渋滞した結果、製品を行き来させるための台車が返却されなくなり私たちのラインを停止せざるを得ない状況になったりします。

これが直接生産したばかりの部品をやりとりするのではなく、間に倉庫でも挟むのであれば少しは影響は落ちるんでしょうけど、製造業では無駄な在庫をなるべく持たないのが賢いやり方ですし最近の常識です。

結果、一部でラインが止まるとリアルタイムで他のラインにも影響が出ます。流れさえよければ全然問題はないのですけど、最近の問題が頻発する作業を考えるとライン作業のメリットを疑ってしまいそうです。