映画【アオラレ】感想

鑑賞情報

2021年6月13日11:10~

TOHOシネマズ海老名 スクリーン8

H-8

 

映画鑑賞を再開するようになって毎回のように本作の予告が流れたものだから【もう、コレ見なくちゃならないなぁ】という気分にさせられていました。本当ならムビチケのコレクションに加えたいと思っていたのですけど残念ながらカードの販売はありませんでした。太ったラッセル・クロウにコレクション性は無いと判断されたんでしょうかねw

 

それでは感想です。

 

時代によって一般化したストーリー

煽り運転が社会問題として浮上している現代において、それをテーマにした映画というのは作られるべくして作られた感はありますが、よくよく考えたらこのストーリーで40年以上前に作られている作品がありますよね。

そう、若い頃のスティーブン・スピルバーグが監督した、運転中に追い抜いたトレーラーから執拗に追跡されるセールスマンの恐怖を描いた【激突!】です。アメリカでは1971年、日本では1973年に公開した作品なのですが、当時は新しい切り口の作品だったと思います。

でも現代での煽り運転は【どこにでもありうる現象】として受け取り方も変わってきているんですよね……あいかわらずスリラー映画ではあるのですが。

 

邦題

それにしても、この邦題【アオラレ】は秀逸。オリジナルタイトルは【unhinged】で動揺とか錯乱を表す単語なのですが、作品の主題といい展開といい、日本語版のタイトルの方が内容をうまく表現できていると思います。

ちなみに、先に取り上げた【激突】のオリジナルタイトルは【Duel】なので日本語にすると決闘です。同じスリラー系の作品でも相手が一方的に狂っていて被害を受け続けるのか、そんな相手と対決するのかの違いが明白です。

 

意外と尻すぼみ

そんなこんなで面白くなりそうな要素が満載なのに、意外と尻すぼみで映画は幕を閉じます。結局ラッセル・クロウ演じるトム・クーパーの錯乱っぷりは常用している薬の成分によるような描写だったのも浅いですし、肝心のラストバトルのお遊戯感というかドリフっぽさは【8時だョ!全員集合】のコントみたいで緊張感も無かったし、銃弾を受けても逃走したのに主婦のハサミによる刺突は避けられないというのはどうなんだろうと思ってしまいました。

おそらく、この作品の限界がこのあたりだったのでしょう。

 

総評

65/100点。悪くはないけどすぐに忘れそうな映画です。

ちなみに本作で一番笑えた部分は、トム・クーパーが【自分は社会的弱者なんだよ!】と訴えるシーン。このシーンでのラッセル・クロウのセリフで『レ・ミゼラブル』(哀れな人)と口にしているのですが、学の無いトムがフランス語の文学作品のタイトルを出したのはラッセル・クロウが2012年のレ・ミゼラブルでジャヴェール警部を演じていたというだけの理由でしょうね。

こういった海外の映画ファンの笑いどころを初見で体験できたのはうれしいです。

マサカズ

otagoto.com

アニメ&SF映画、ネット小説好きのオッサンです。

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