最近、電子書籍でも紙の本と同じ価格で販売しているケースが増えてきました。個人的には納得がいかないんですけどね。

当たり前ですが、原価は電子書籍に比べると紙の本の方が遥かに上です。配信媒体(kindleとか楽天ブックスとかね)への支払いはあるかもしれませんが、在庫の心配も無いので需要がある限り売り続けることが出来ます。

また、電子書籍はデータのみで形が存在しないので古本に出すこともできませんし、あまり気にはされていませんが貸し借りの出来ない個人向けのデータです。

それなのに紙の本と同じ値段にするっていうのは大胆ですよね。出版社からの言い訳として【本の価値は内容だ!】なんて発言もあるみたいですが、それなら紙の本で内容に誤りや誤字があったら電子書籍に合わせて無償で交換してくれるのか?って話ですよね。

いえ、いっそのこと電子書籍の価格は据え置きにして紙の本の価格を値上げでもいいですよ。私が気になるのは電子版と紙版の価格差の無さであって定価の高い安いを問題にしているわけではありませんから。

たとえばジャンプコミックスのAmazonでの販売価格は紙版が484円で電子版が440円ですが、個人的には電子版を440円で販売するのであれば紙版は700円でいいと思っています。

紙の本の価値は電子版と比べてそのくらい上だと思っていますから。

 

まぁ、価値に合わせた価格調整の結果、書店が潰れたり本離れが加速してしまっては元も子もありませんが。