鑑賞情報
2020年2月22日 14:40 ~
109シネマズグランベリーパーク シアター8【4DXwithScreen
A -009
相当遅くなりましたが【フォードVSフェラーリ】の感想です。
鑑賞したのが公開終了ギリギリだったということもあり、円盤も発売日に購入しているんですけどね。
それでは感想です。
文句無しの傑作
興行収入という結果、鑑賞した一般の人、批評家と映画賞……どの方面からも絶賛されている本当の意味での傑作です。
こういう作品は意外と少ないんですよね。批評家はエンタメ作品を下に見る場合があるので一般受けするタイトルを小難しいことを考えながら否定的な意見を出したりするんですけど、そういった余地も与えないほどの出来栄えということなのでしょう。
ケン・マイルズ
クリスチャン・ベールのチンピラ親父演技が冴えわたります。マット・デイモンの演技も良いのに完全に上を行っています。
これは役者の演技云々の話ではなく、ケン・マイルズとキャロル・シェルビーという実際の人物とその描き方による物だと思います。同年代ですしキャストを逆にするという選択肢だってあったかもしれませんからね。
彼の物語がドラマチックなのはル・マンでの表彰台制覇のわずか2ヶ月後にテストドライバーとして事故死してしまったこと。この主人公のような人生は何なのでしょうか……
キャロル・シェルビー
元レーサーではあるけれど、F1でデビューして2年で7戦、その合間に同じレーシングチームでル・マン優勝と、活躍機関の関係でそこまで名前を残したレーサーという訳ではないようです。
私にとってもシェルビーといったらコブラというイメージがあるのでレーサーというよりメーカーといった印象の方が強いです。
でも、元レーサーという肩書の開発者っていうのは説得力というか納得力を見せつけてくれますよね。
4DX with Screen X
今回、4DX with ScreenXという環境で鑑賞しました。通常は正面だけですがレース中など一部の場面では左右までスクリーンがある状態で映写される上映形態です。
鑑賞前は画面のどこを見ればいいのか分かりづらくなるんじゃないか?と思っていたのですが、基本的にレース中のドライバー目線の場合が多く、【スピードが出るほど視野が狭くなる】という自動車学校で習うような知識を画角を広げることで表現している分、美味い手法だなと思いました。
それと、これはScreenXの副産物ですが、サイドまで画面が回り込む関係上、正面のスクリーンの縁が無くなり前面全てがスクリーンのような印象になります。規模の小さいIMAXみたいなものですね。でも、これを体験してしまったらIMAXの鑑賞体験を得られなかったのは悔やまれます。
BGM
正直レース描写は見どころだらけなので、どこを切り取ってオススメというのは言いにくいのですが、盛り上がる時のBGMは一時期バイクで走っている時なんかにずっと頭の中に鳴り響いていました。
正確には前奏部分の【ちきちーちきちー】がいいんですよw
総評
90/100点。円盤も買いましたがこの作品を劇場で体験できたこと自体が良かったです。
それだけにIMAX版を鑑賞できなかったことが悔やまれます。テネットもそうなのですが、もし今後新型コロナウイルスの影響で再度映画館が閉鎖されるようなことがありましたら、復帰の際にぜひともIMAX上映を行ってほしいです。テネットも含めてね。