鑑賞情報
2020年2月16日 16:45〜
イオンシネマ海老名スクリーン7
M-25
2020年、19本目の鑑賞作品。
今更感想書くのはどうかな?とも思ったんだけど、記録は残すべきですからね(紙のノートには書いてあるけど)。
それでは感想です。
ワンカット長回し風
今作の最大のウリ。全場面を主人公を中心にシームレスに繋げてワンカットの長回しのように見せているのが最大の特徴です。
たしかに面白い演出なんだけど、長い距離を歩いたり、軽く気絶をして時間が経過したりと、実際の時間進行自体はリアルタイムで進んでいるわけではないところに違和感があります。
ワンカットに拘り過ぎて、逆に世界のスケールを狭めてしまっている部分があるのは残念な所。
これを考えると【カメラを止めるな!】は設定や規模など高レベルで秀逸だったことに気付かされます。
長回しに縛られる展開
そして、このビジュアルを維持するために、用意されているストーリー展開が、主人公の辿るであろう道筋に依存しているのに気付かされます。
ぶっちゃけ、話の序盤であっさり同じ任務に就く戦友が不用意なヒューマニズムで命を落とすことになりますが、目的地に向けて進んでいくという話の展開から考えたら、この戦友の死は無かったところで話を進めることができるんですよね。
個人的にはこの2人をダブル主人公のバディ物とした映画を観てみたかったです。
長回しで見るカメラを主人公個人を中心としたものから、なるべく二人を1フレーム内に収めるようにすれば、世界の把握がまた一歩進むと思うんですよね。
まぁ、かかる手間も倍増しそうなので挑戦できなかったのかもしれませんが。
評価と否定
この作品、批評家からは絶賛されており、色々な賞をもらっています。
私も評価自体には文句をつけようがないのですが、それが面白さに繋がっているのか?と考えると少し疑問が残ります。
この感想記事もここまで否定的な意見ばかりですしね。
総評
75/100点。このスタイルが逆に世界を縮めてしまっているんじゃないかなぁ?挑戦する題材を間違えたとしか思えません。
個人的な評価ポイントはビジュアルを中心とする演出面だけですね。ストーリー的にはリズムや重要度などで【この話いるの?】なんて部分も多いですし。
もしかしたら家で改めて観たら、別の面白さに気付くのかなぁ?