鑑賞情報

2020年9月19日 12:40~

イオンシネマ海老名 スクリーン7

M-25

クリストファー・ノーラン監督作品ということで映画ファンには話題にはなっているけど一般的にはどのくらい入るか微妙な超大作【TENET テネット】を鑑賞しました。

とりあえず海老名のTHXを利用しましたが、ノーラン作品ならIMAXで観る必要(&価値)があるのでネタバレにならない程度の第一印象を書き残しておこうと思います。

複雑な構成

話の大前提として時間逆行が技術として確立しているので、正規の時間軸を進むストーリーと、その時間軸に対して逆行する時間軸でストーリーに絡む視点を見せられることになるので構造が複雑化しています。

見たことのないビジュアル

話以前に、映像の【どうやって撮っているんだ?】感が凄いです。

正反対の方向に進む時間軸を同一画面上で展開させるという言葉だけでは伝わらない解説を力業で見せつけるビジュアルが気違いじみています。

パンフレットに掲載されている撮影方法の【ボーイング747を実際に爆破して撮影】っておかしいでしょ?

複雑でも理解しやすい展開

……その割に驚くほど理解しやすいのはなぜなのでしょう?おそらくオタクはタイムトラベルものに接する機会が多いので、よほど複雑な時間軸の行き来がない限り初見でも理解してしまうのではないでしょうか?

おそらく話が理解できないのは突然作品世界に放り込まれた挙句に特に説明されていない序盤だけであって、物語が進むにつれ序盤の【あれ何?】という部分に対してリアルタイムで答え合わせが進んでいくのが心地よいです。

また、通常のタイムトラベルと異なって【タイムトラベルはしても主人公の体験する時間の進行は一定】という普遍の部分さえも裏切って時間軸を遡行するという展開は新しい。

……というより、よくこんな映画作ろうと思ったなぁw

 

複数回の鑑賞前提?

基本的に1回の鑑賞で大まかな理解は得られます。

ただし、序盤の前知識が無い時点でのストーリーはラストの答え合わせを向える際に頭に残しておくべき内容を記憶しておく視点の補助線が引かれていないので【どの場面に注目するべきか?】【どこが重要な場面なのか?】が記憶に残らないのです。

複数回の鑑賞は、その辺の心構えが出来る分だけ作品に挑む際に有利にはなりますね。

でもまぁ、そこまで覚悟を持って鑑賞する必要はありません。1回だけでも十分楽しめますよ。

 

総評

85/100点。

まさに大作。ビジュアルだけならCGで再現可能な最近の映画とは異なり、ありえないシーンに実際の迫力をもって描き切るのは凄いです。

これはノーラン監督にしか作れない作品だなぁ……

ここまで大胆かつ緻密な作品なのに主人公に名前が無いのも凄いですw

今度はIMAXで楽しもうと思います。