鑑賞情報
2020年1月13日 13:50~
シネプラザサントムーン スクリーン11
D-9
さすがに静岡まで出かけておいて映画1本だけで帰るのももったいなかったのでラスト・クリスマスを鑑賞しました。ただ、静岡から帰宅までの時間を考えると2本が限界ですね。人間失格の鑑賞も考えていたのですが帰宅が遅くなるので諦めました。
それでは感想です。
ちょっと陳腐なストーリーかも……
話としては感動系ではあるのですが、邦画でよくある【ありきたりな感動作品】といった印象を抱いてしまう点が残念です。特に感想を口に出すようなことをしないタイプの観客なら素直に感動してくれるけど、ブログや口コミサイトに感想を書くようなタイプの観客だとネガティブな意見を載せてしまい、結果として評価が残念なことになってしまうタイプ。
それぞれのキャラクターが持っている弱者としての側面が取って付けたようなのもマイナスポイント。こういう物語を素直に楽しめなくなっているのは人としてスレてしまっているのかもしれません。
微妙に共感できないキャラクター
理由があるからとはいえ、物語開始時の主人公があまりにもだらしないキャラクターで嫌になります。
これに共感するのはちょっと難しいかな?その他のキャラクターも、どこか問題を抱えている人達ばかりなのですが、主人公の家族を始めとして【弱者の見本市】みたいな設定が鼻につきます。
もうちょっと肩の力を抜いた設定でよかったんじゃないかなぁ?
ゴースト?
この作品を観て【ゴースト/ニューヨークの幻】を思い出す方もいるかもしれません。
ただ、内容的にラブストーリーであったり恋人役が既に死んでいたりというだけでそう考えるのであれば短絡的な考えで、物語の構造や自分以外からの視点で考えるのであれば、その話はファイトクラブに近いのかもしれません。
結局、主人公が話していると思っていた相手は、自身にしか見えていない幻だったわけでしょ?これに気付いてしまうと相手に対する主人公の立ち位置や行動についてでは絶対に【ゴースト】よりも【ファイトクラブ】を思い浮かべるはずです。
総評
60/100点。喉越しが良いので気に入りはするけど味はどうなの?と考えると途端に疑問を抱いてしまうビールのような作品です。
逆にいうのであれば喉越しに価値を見出すタイプの人なら楽しめます。複数回視聴は難しいのでデートムービーとして劇場で鑑賞するにはもってこいですね。家での視聴はソフトの購入よりレンタルがおすすめです。