最近はマンガを電子書籍で購入することも多くなってきました。

 

私は、以前このブログで【WEBマンガによって失われつつあるモノ】という記事を書きました。

おおまかな内容は【紙のページをめくることによって表現される演出がなくなりつつある】といったことなのですが、最近では見開きの有用性も減ってきている気がします。

 

紙の本の場合、見開きを使ってマンガを描くと、単純に絵の面積が2倍になります。

ところが、スマホを始めとする縦長のスクリーンで横幅が2倍になった見開きページを表示しようとすると、1ページあたりの大きさは半分になってしまいます。

電子書籍にとっての見開きページというものが昔の技術になりさがり、今や禁じ手になりつつあるのです。

 

逆にページ分けにとらわれない縦長の絵を用意して、スクロールすることによって進行する展開なんかが生まれてきています。

 

今後、マンガの演出は変化していくと思いますが、力のある作家の絵や話なんかよりこういった媒体の変化の方が新しい作品を生み出す切っ掛けになるのかもしれませんね。