鑑賞情報
2019年 10月6日 16:10~
シネクイント スクリーン2
H-7
この日はワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッドの2回目の鑑賞を行った後(2回目なので感想は省略)に、この作品をハシゴしました。
それでは感想です。
意外なほど良作
正直、2回鑑賞するほど気に入っている作品に続けてB級臭漂う作品を鑑賞するのはどうなんだろう?と心配もしましたが、全くの杞憂に終わりました。
OPやEDはスタイリッシュでかっこいいし、作品のスケールも下手に規模を広げずに手頃、上映時間も95分でスッキリとまとめています。
前知識無しに観る映画はコレでいいんですよ。
だからこそ残念なのは上映館の少なさ。TOHOやイオンシネマのような大手シネコンを中心に全国で100館程度の規模で公開していたら(記事公開時点で12館)もうちょっと多くの人たちに届いたと思うと悔やまれます。
主人公グレイ
この作品に影響を与えたと思われる攻殻機動隊におけるトグサのような存在でしょうか?具体的に説明するとデジタル社会でアナログ的価値観を持っているタイプ。
そんな人間が全身麻痺となってから体に機械を埋め込み超人になってしまうのですが、攻殻でトグサが家族を殺されたらこんな展開になるんじゃないか?と思わせる展開でした。
時間や展開の関係上、ちょっとバックボーンの掘り下げは足りませんでしたが、復讐心など充分共感できる要素はありました。
ただ、主演のローガン・マーシャル=グリーンのことをジェネリック・トム・ハーディっていうのは止めような。
主人公STEM
グレイの体に埋め込まれたAIチップにして、この作品のもう一人(?)の主人公。
彼の存在がこの作品の根幹なのですが、詳しくは映画でご確認ください。
アクション
STEMのサポートがある際のアクションはターミネーターやロボコップ的で【移動する際は顔だけ進行方向に向いてから体がついてくる】【その場での行動は視線を動かさず体の部位だけを動かす】といった描写がなされ、SF映画ファンをニヤニヤさせます。
敵を排除する際も一切の手加減を見せず虫を殺すかのような行為を平然と行うことも理にかなっているのですが、かなり残酷なので人によっては注意が必要です。
ハッピーエンド
人によって評価は分かれると思いますが、私はこの作品を充分に【ハッピーエンド】と受け取りました。
結果がどうであれ主人公は幸せを手に入れたのですからね。
総評
80/100点。ターミネーターやロボコップ、マトリックスを初めて鑑賞した時のような感覚といえばこの作品に対する点数以上の評価をご理解いただけるかもしれません。
ちょっと続編は作りにくいタイプの完結作品ではありますが、色々と今後の話を考えるのも面白いです。