ボークスから発売した【塗るプラ】という商品があります。

シンプルなパーツ構成で手のひらサイズのプラモデルで、塗装することを前提とした単色ランナーのキットです。

シタデルカラーも購入して、模型の筆塗りにも興味を持っているのですが、この商品には一つだけ余計な物があるので購入をためらっています。

 

それが、【模型自体のキャラクター性】です。

『キャラクターモデルに対して何を言っているんだ?』と思われる方もいらっしゃるとは思いますが、原作版【ゲゲゲの鬼太郎】という我の強いキャラクターは水木しげる先生の原作絵という完成形が明確に存在しているので、彩色の最終的なゴール地点が固定されてしまっているのです。

 

せっかく、モデラーひとりひとりが自由に塗装できるのに目指す場所が同じで個々の塗装テクニックの優劣でしか語れないなんてもったいないと思いませんか?

 

いっそのこと、コンバースのスニーカーとかフォルクスワーゲンのバンのような、モデラーのセンスでオリジナルのペイントを楽しんでもらうといったようなコンセプトの模型にしてもよかったと思うんですけどね。

 

PLAMAX 山下しゅんや ミリタリーキューティーズ MF-42 minimum factory みゆき メイクアップエディション 

 

PLAMAX 山下しゅんや ミリタリーキューティーズのシリーズには【メイクアップエディション】と銘打って、塗装を前提とした肌色一色成形されたバージョンがあるのですが、塗装を目的としたフィギュアを販売するなら、ゲゲゲの鬼太郎という既存のキャラクターに頼らず、オリジナルのキャラクターで勝負するべきだったのかもしれませんね。