2018年4月7日、トレイン・ミッション鑑賞後、TOHOシネマズ小田原から小田原コロナワールドまで移動して【ペンタゴン・ペーパーズ】を鑑賞しました。

 

中15分で別の映画館に移動→チケット発券→鑑賞というのは結構ギリギリなスケジュールです。海老名や川崎などのように視界の中に別の映画館が見える、徒歩3分で移動可能な距離なら問題ないのですが、今回は原付での移動でしたからね。逆に自動車では駐車場からの移動の手間で、ここまで素早い行動はできなかったでしょう。

 

まぁできることならこんな慌ただしさはこれっきりにしてもっと落ち着いて映画を楽しみたいものです。

 

それでは【ペンタゴン・ペーパーズ】感想です。

【報道のありかた】以前の違和感

確かに圧力に負けず真実を広く世に知らしめた【報道のありかた】については尊敬します。

 

自身が罪に問われる可能性もある中、情報の公開に踏み切った英断は

ただ、それ以前の問題として、この【真実】を最初に見つけ出した人物の挑戦と苦労という物があるのです。

 

どちらも等しく価値が有ることは理解できるのですが、自分は正直言って【物を売る人】より、【売れる物を作った人】の方を評価したくなるのです。

 

この物語では新聞社オーナーのキャサリン・グラハムや編集長のベン・ブラッドリーではなく情報をリークしたダニエル・エルズバーグですね。

 

彼がいなければ、この物語はスタート一にも立てなかったんですよ?オーナーや編集長は、もうちょっと彼をリスペクトしても良かったんじゃないかなぁ?

 

女性の社会進出のとってつけた感

この報道に踏み切った英断でキャサリン・グラハムは有名人になったのですが、そこに至るまでの過程が【女性の社会進出を目指して】などの理念などではなく、単に自分の意見が通らないことへの反感・暴走のような描かれ方をしているように見えてくるのですが、自分の映画に対する理解力が低いからなのでしょうか?

 

おそらく、【名ばかりのオーナー】から【この決断をする人物】になるまでの切っ掛けなんかが不十分だからだと思うのです。

 

なんか、いきなりはっちゃけたというか、自分のことは考えないバンザイアタックというか……

 

この描写の弱さは気になりました。

 

ディティールの凄み

一方、情報に関するディテイールは【これでもか!】と言わんばかりの細かさ。電話や内線、新聞印刷のプロセスなんかは他の部分より密度が一段上に見えてきます。

 

精密な部分が明確なので、観客の焦点も定まります。

監督がこの作品の中で見てほしい部分がダイレクトに伝わってきますね。

 

総評

良い作品ということは観れば分かるのですが【観て良かった】までは行きませんでした。これで、もっと分かりやすい映画ならではの映像があれば得点がぐぐっと上がるんだけどなぁ。

 

自分にオススメできるかという評価で言うと55/100といったところ。

 

自分から映画好きに伝える評価で言うと68/100。

 

トム・ハンクスの映画で言うと【グリーンマイル】を観ている最中トイレがガマンできなくなる人にとっては55点なので参考にしてくださいw

 


漫画・アニメランキング

 

2018年映画感想LINK