2018年4月7日、TOHOシネマズ小田原で【トレイン・ミッション】を鑑賞しました。

トレイン・ミッション ムビチケ

事前にムビチケ購入する程度には楽しみにしていた作品なのですがスケジュールの組み方をミスって鑑賞が遅れてしまいました。

高尚な作品なんていらない

主演:リーアム・ニーソン/監督:ジャウム・コレット=セラという【もう、これ何度目のコンビよ?】と疑問も感じないくらいの鉄板コンビで送るサスペンス映画。

 

でもこのサスペンス、サスペンスというジャンルとしての存在感はあまり感じませんでした。贔屓目に見て【火曜サスペンス劇場】くらいのサスペンスだと思ってください(言葉の意味はよく分からないがニュアンスは伝わりそうな喩え)。

 

映画自体も楽しめるんだけど、DVDや配信サービスでレンタルするというよりは、【木曜洋画劇場で放映しているのをたまたま見かけたら面白くて最後まで見てしまった】といった感じ(言葉の意ry)。

 

【心に残る名作】とか【何度でも楽しめるので購入決定】なんていうのとは無縁の作品でしょう。

 

実際、時間があって無料で視聴できない限り、自分がこの作品を再び鑑賞することはないと思います。

 

それでも105分の上映時間でキッチリと観客を楽しませてくれる作品は貴重です。

 

思想やらテーマなんかにとらわれず、純粋に作品そのものに集中させてくれるのなら、その映画は【当たり】です。

 

トレイン・ミッションはそんな映画です。

 

お気に入りの演出

上記の文が感想というより印象しか書いていないので、この作品を観て気に入った2つの演出を紹介します。

 

ひとつ目はOPシーン。この映画を観た人なら誰もが引き込まれてしまう導入部だと思います。

CMやミュージックビデオで名を馳せた監督のセンスが光る名シーンです。

【再び鑑賞することはない】とか書きましたが、このOPだけは何度でも見たいですね。

 

もうひとつは、この映画を観た人の100人中95人は理解できない部分だとは思うのですがラストのスタッフロール。

 

洋画らしく延々と担当と名前が連なるだけなのですが、その文字は鉄道の路線図風のデザインに沿って書かれているのです。

 

路線図風ということでスタッフロールとは全く関係なく他の路線からの乗り入れ部分があったり車両車庫や貨物駅っぽいデザインになっていたりと鉄っちゃんでもないのに妙に引き込まれました。

 

駅名に当たる部分にスタッフの名前が書かれているのですが、それが【映画は数多くのスタッフを経てゴールへ向かう】と言っているようにも感じられます。

 

今後、鉄道を舞台とした作品が出るたびに思い出すであろう演出です……その頃には作品の内容自体は忘れていると思うけど。

 

ストーリーの弱さ

具体的なネガティブ意見も書いておきます。

 

いかんせん脚本が弱い!鑑賞したオッサンなら【火曜サスペンス劇場】という喩えにも納得してもらえると思います。

なんというかご都合主義なんですよね。良いことも悪いことも話が流れるよう都合の良いタイミングで訪れる。

 

敵が誰か?というのも割とお約束。ミスリードがミスリードになっていない。

 

また、【通勤電車の中でターゲットを探す】というミッションの関係上、車両の先頭から最後尾まで往復しすぎ。なんというか日本のおつかい達成型のRPGみたい。話を聞くたびにタッチの差でその場から居なくなっているサマルトリアの王子を探すローレシアの王子の気分(ドラクエⅡ)。

 

たぶん脚本に時間をかけていないんだろうなぁ……

 

総評

事前情報無し、初見なら70/100……ただし2度目は得点は計測不可能になるくらい落ち込みます。

 

最初の鑑賞でしっかり楽しんで良かったね!で記憶から消えるのが、この作品との正しい付き合い方だと思います。

 

いえ、批判ではないですよ。

 

一期一会の劇場での鑑賞に意味がある作品なのですから。