だいぶカットがあったので原作を読み返していたら感想が遅れてしまいました。

それではオーバーロードⅡ第10話感想です。

圧迫面接

楽しみにしていた圧迫面接のシーンなのですが視聴者からの客観的な視点のみでセバスの葛藤など内面描写についてはあまり触れられていませんでした。

 

それでもこのエピソードがわかりやすく表現されていたのは、正しく【アニメという表現方法の持つ力】のおかげですね。

 

この面接中のアインズのリアクションが可笑しかったり、一度ヴィクティムを連れ帰った後『ツアレに会ってみたい』と先の面接シーンとの矛盾が見られるのは、最初に屋敷で待っていてリアクションの変なアインズが【セバスの裏切りを警戒してアインズの影武者となったパンドラズアクター】であって、【セバスの裏切りが否定されたので対処用に連れてきたヴィクティムを抱いてナザリックに帰還した】ということが小説版より視聴者に伝わりやすいです。

 

小説ではセバスが感じる【アインズの行動や発言の違和感や矛盾点】が、そのまま見せられているので、視聴者は【セバスの気持ちを共有】することによってわざわざ内面の描写をされなくても自身の感想がそのままセバスの心情となるのです。

 

オーバーロードの原作でよく用いられる【表面的な事象のみの描写によって行われる内面や裏側の省略】をアニメで応用したすばらしい演出ですね。こういった部分をキッチリ見せてくれるからこそアニメで楽しむ甲斐があるというものです。

 

単位さんと爪切りさんの晩酌

他のエピソードと比べるとそれほど密度はなくエピソード間の小休止とか閑話休題といった感じ。

爪切りさんのトラウマはとりあえず解消された模様。

 

今回シャルティアの名前が対峙したブレイン以外の人間に伝わったのですが、このことが意味を持ってくるのはいつか放送するであろう今後のシーズンです。

 

今度は何年後になるのかなぁ?無事制作が決定すればいいんですけど。

 

黒ラナー

意外とまともな第2王子(小太り)と蝙蝠(親バカ)の一面が見られたので、ラナーの異常性がより一層強調される形となっています。たぶんクライムはラナーのこの姿を一生見ること無く過ごすんだろうなぁ……

 

この異常性と天才性に目をつけたデミウルゴスがラナーに会いにリ・エスティーゼ王城に向かいました。OPのモモンVSヤルダバオトの戦闘を見るに今回のアニメシーズンでゲヘナは描かれるハズなのですが、作品内でラナーとデミウルゴスの接触について言及されることはあるのでしょうかね?

 

今回の感想はこんな感じ。今シーズンって12話?13話?……これでゲヘナまで描き切れるのかなぁ?

 

やっぱり2クール必要だったと思うんだけどなぁ……