2017年11月25日、TOHOシネマズららぽーと横浜で映画【ブレイブストーム】を観てきました。
肩が痛かったので整形外科に行くつもりだったんですけど、来週で上映終了ということでちょっとムリして出かけてみました。上映館が少ない作品なんですけど、関東在住の場合は情報さえあればなんとかなるのが救いですね。
それでは映画【ブレイブストーム】感想です。多少ネタバレもありますけどこの記事読むのは観た人だけでしょうし問題ないですよねw
リブート
今作は「 シルバー仮面 」「 スーパーロボット レッドバロン 」の2作品をベースとしたリブートです。自分も10数年前に見たきりで正直なところ細かい内容は覚えていませんが全く問題ありません。ネーミングやデザイン、戦闘などで当時の設定を現代風にアレンジしているので見たことのある方ならニヤリとできるかもしれませんが初見でも全く問題ないでしょう。
低予算
資金集めにクラウドファンディングを利用したりと低予算なのは一目瞭然なのですが、そころ辺は細部のクオリティを上げればもうちょっと改善できたと思うんだけどなぁ?
冒頭のテロップで世界観を説明する場面なんて、やっている事自体はスターウォーズシリーズと同じなのになんでこんなにチープなんだw……それも味と言っちゃえば味なのですが、旧作の音楽のアレンジを流しながら荒廃した世界の情景を見せるだけで画面が持つんじゃない?
それでも制作頑張ってるのがガンガン伝わってくるので、こういう作品はネットフリックスにでも持ち込めば良いんじゃないかなぁ?あそこお金持っているんで(笑)
シルバー仮面
初期バージョンの弱さ&ボロっちさ、後期バージョンの力強さと一粒で二度美味しい主人公の一角。中の人の『自分一人で色々背負い込みすぎていっぱいいっぱいな感じ』もキャラが立ってて好き。
そもそも旧作のシルバー仮面自体が全体的に薄暗い作品だったからなぁ。
レッドバロン
ビッグオーのような工業製品っぽさがカッコいいもう一方の主人公(メカ)。劇中では全く触れられていないけどブラックバロン(敵ロボット)にとどめを刺すときに使用したエレクトリッガーの必殺武器感が素晴らしかったです。2014年のギャレス版ゴジラで最後の最後に熱線を吐いた時のようなワクワクがありました。
ストーリー&演出
シンプル……逆に言うと『これ以外の脚本が思いつかない』といったところでしょうか?それだけに演出のチープさは残念。
特にメカ戦は広い空間で戦っているにも関わらず、短い間合いで向かい合ってターン制で攻撃と守備を交互に繰り返す格闘ゲームのようなシンプルな戦いだったのが寂しかったです。旧作のように上空からロケットノズルからの噴射を利用して攻撃したりすれば、動きの指定はシンプルなままで立体的な画作りが出来たと思うんだけどなぁ……
メカ戦が単純だった分を補うためか等身大の戦闘シーンは割と多彩な動きを見せています。ただし、こちらも格闘ゲームのような画面なのは、監督の想像が貧困なのか予算が貧困なのかは微妙なところw
キャラクター
色々あるけど、これだけは言っておきたい!
シルバーには妹がなるべきだった!
……この作品を鑑賞した全ての人の共通した思いにちがいない。
総評
思った以上に楽しめた。全体的にチープかもしれないけど、この作品の存在に気付いてわざわざ映画館に足を運ぶ観客にとっては些細なことだと思う。もちろん自分もそういった類の人間だ。
それでも、少ないなりにもう少し見せ方を工夫できる部分もあったんじゃないかな?
自分の理想とする画面に向かって予算の限り近づけるよりも、予算に見合った最適の画面を作れるような演出を選択することが完成度の高い低予算作品の作り方だと思う。
次もありそうな作りだったので、今度はネットフリックスに企画を持ち込むか演出を工夫するかすればもっと良くなるよ!
こういった作品は色々な会社に頑張ってもらって、もっと沢山見てみたいです。
最後に、今回4DXで鑑賞して気付いたのですが、ムービングの演出が地味すぎます。4DXはMX4Dに比べて動かし方にケレン味が足りません。もう少しわざとらしい位の味付けがあったほうがアトラクションとして楽しめます。
あと映画のラストシーン、キルギス星人にとどめを刺すシーンで体液が飛び散るのをミストで再現しているのですが、こんな不快な気分は初めてwコレを体感できただけでも4DXで観れて良かったです。