2017年夏のアニメがスタートし始めました。

今季のアニメでは当初ナイツ&マジック、異世界食堂、ナナマルサンバツの3作品に注目していて、ブログでの感想記事もこれらをメインにやっていくつもりですが、見るアニメはこれだけではありません。

賭ケグルイやプリンセス・プリンシバル、ゲーマーズ!なんかは普通に見る予定ですし、40代オッサンだけど刀剣乱舞や潔癖男子!青山くんなんかも見ちゃいます。Fateなんとかはよくわからないので保留、終物語は録画してまとめて見る予定です。

そんな中、『これアニメ化しちゃうの?ちょっと上級者向け過ぎない?』というアニメが2本始まりました。

それが【メイドインアビス】と【セントールの悩み】です。

ここらへんが上級者向け

ハイファンタジーかつ世界観が特殊

【転生して異世界で新たな生活】とか【異世界の魔法儀式で呼び出されて魔王を倒すよう頼まれる】【ゲームの世界が現実に!】みたいなローファンタジー作品は最近の流行り……というよりごく一般的な物語の導入なのでとっつきやすいのですが、現実世界との接点のない、いわゆるハイファンタジー作品は世界観を掴むのに時間がかかります。

みなさんはロード・オブ・ザ・リングの原作小説(指輪物語)の原作小説を読んだことありますか?

開始数十ページは、ただひらすらホビットの生活について描写しているのですが、このくらいしないと世界観というのは描写できないのです。

劇場版でも最初のホビットの村のシーンは短いながらに丁寧な描写がなされています。説明的にならない程度に原作小説の文章を全て映像で表現しているのです。

こういった特殊な世界観の解説をTVアニメで行う場合、かなり説明不足になります。

物語の中に入りづらいんですよね。

これが現実世界との差異が少なかったり、移動(転移、転生)しただけだったりなら小さな説明だけでなんとかなるし、下手すれば映像だけでなんとかなってしまう。

ガールズ&パンツァー第一話のラスト、登場人物の立っている場所が巨大な船の上に作られた街だったということが分かるシーンは、たった数秒で世界観の説明が完成しています。

でも、最初からなんの説明もなく人外キャラの日常見せられたりしても困るでしょ?w

……作品の敷居が高いです。

 

残酷、ディストピア描写

どちらの作品も、一見ほのぼのとした作風なのですが、内容はかなりヘビーです。メイドインアビスでは主役のリコがレグのことを人間扱いしていないので、さらっと拷問じみた実験とかしていますし、セントールの悩みでは軍国主義的だったり人種差別問題に絡む話題が普通にでてきます。

今後、視聴者が受け入れがたい展開も多いのではないでしょうか?

 

そもそもなぜ!?

数あるアニメの原作候補作品の中からこの作品を選んだ連中は何を考えているんだw

たぶん、企画した人はマンガやアニメに精通しすぎて自分が普通と考えるレベルが一般人のそれより数段階上のレベルになってしまったのでしょう……そう、逸般人(いっぱんじん)です。

いやメイドインアビスは、まだ冒険要素をメインにすればなんとかなるかもしれないけど、セントールの悩みは人型でない時点で受け入れづらいでしょ!コレとヒトミ先生はアニメ化は難しいと思っていたのに……

 

ということで

こういったとっつきづらい作品に触れると望んでいなくともオタクレベルが上がります。作品への理解度が増すのではなくて守備範囲が広くなり弱点が減るという意味で。