映画の前売り券は、購入された段階では利益は発生しないというのはご存じですか?(販売手数料程度は入ります)
前売り券は、実際にお客さんに使用された後に配給会社から劇場に売り上げが支払われるのです。
映画館にしてみれば前売り券は売るよりも使ってもらう方が都合がいいわけです。どうすれば前売り券を使ってもらえる映画館になるのでしょうか?
積極的に前売り券を売る
いきなり前提条件を覆すような内容なのですが、なんやかんやいって前売り券は基本的に購入した劇場で利用することが多いでしょう。
私は通販で購入しているので使用する劇場はバラけるのですが、マイナーな作品の前売り券が購入時にどこの映画館で使えるかが分かっていない場合もあります。その点、販売している劇場であれば、後の公開時に上映する証明にもなるでしょう。
販売時に手数料程度の利益しか出ないのであれば、手数料程度でも売り上げになるように販売手法をキッチリとシステム化して売りやすくするべきだと思います。
売店でグッズやパンフレットを買う時はスムーズなのに、いっしょに前売り券を買う時だけ会計でもたついたりする劇場もありますからね。
劇場限定の前売り券を売る
【この映画館でしか使えない】という前売り券なら販売した時点での利益が確定したも同然です。まぁ、買うだけ買って使われない可能性もあるんですけどね。
イオンシネマやTOHOのように多数のシネコンを抱える場合は使用時に分散してしまうかもしれないけど、それ以外のシネコングループであれば近くに同じ映画を上映する同じ映画館も少なくなるので効果はあるでしょう。
紙の前売り券でネットでの座席指定を可能にする
このブログを始めた3年前から【もっと簡単に紙の前売り券で座席指定がしたい】という記事を書いているんですけど、未だに改善された様子はありません。
紙の前売り券には半券部分に空欄があって使用できる映画館のスタンプを押される場合があるのですが、その部分にネットでの座席指定を可能にする番号を印刷できるようにする個別番号を印刷するというのはどうでしょうか?
例えるなら【映画館が独自に用意するムビチケ】ですね。
特典があるので前売り券は購入したいけれど、ネットで座席指定が出来ないから紙の前売り券は購入しないという映画ファンもいます。
そういった層が劇場限定の紙の前売り券を購入するための確実な一手です。
前売り券使用の特典を用意する
【前売り券を使用するとドリンクが一杯無料】なんてあれば使用頻度は高くなりますが、飲食は劇場の売り上げを左右する重要な部分なので、これを下げることに繋がるサービスならやらない方がいいです。
そこで【前売り券を使用するとポイントが2倍】というのはどうでしょうか?
大手シネコンは【6本観ると1本無料】なんていうサービスがありますけど前売り券で鑑賞すれば2本分観たのと同じポイントが入るということです。
結果としてお客さんが無料で鑑賞する機会も多くなってしまいますが、そういうお客さんは毎週映画を鑑賞するような人です。結果として複数の劇場の中から選択してもらえる劇場になると思います。
とりあえず現時点で思いついたのはこんなところでしょうか?今後も色々な手法を考えてみようと思います。