映画【アンドレア・ボチェッリ 奇跡のテノール】感想

鑑賞情報

2019年 12月15日 9:40〜

ヒューマントラストシネマ有楽町 スクリーン2

G-5

 

余裕を見て映画館に向かったのですが、初めての劇場で入り口が分からず、上映ぎりぎりの入場になってしまいました。予告編とか映画泥棒より後に席に着くのは初めてかも……8割がた席が埋まっている上映直前で入場してしまい反省しています。

 

それでは感想です。

 

実在する人物の物語

 

映画ならではのフィクションも織り交ぜてはいるのですが、実際の人物や事件を主題とした映画というのはよくある形態です。

 

その中でも、【題材となる対象がそこまで身近ではないこと】というのは作品に入り込むのに重要な要素の一つです。

今年ですとロケットマンを鑑賞した際に感じたことなのですが、そこまでファンでなかったとしてもエルトン・ジョンという人物があまりにもメジャーなため映画の中での創作の割合が気になってしまいました。

 

その点、アンドレア・ボチェッリという人物は有名人ではありますが私にとっては良く知らないということもあり、すんなり物語の世界に入り込めました。

 

事前知識が少ないと、映画のキャラクターが直接本人を連想させるモデルとなりますからね。

 

クズ要素の無さ

 

フレディ・マーキュリー、ホイットニー・ヒューストン、エリック・クラプトン……2019年に鑑賞した映画の中(ボヘミアン・ラプソディは2018年ですが年明けにも鑑賞したので含みます)でモチーフとなった実在の人物のいずれもが、どこかしら人間としてのクズ要素がありました。全員に薬物問題や性的な問題があり、芸能人だからこそ許されている怠慢さがあります。

 

ところが、アンドレア・ボチェッリは障害のハンデこそあれ、人間的には誠実で周りからの協力を得られる人物で好感が持てます。この誠実さがあったからこそ後の成功に繋がったと思うと型破りで破天荒なキャラクターだけがスター足りうるというような昨今の風潮に反して、【肉体的ハンデがあっても才能と努力、誠実さがあれば夢は叶う】という第三者から見れば至極真っ当な成功者として評価したくなります。

 

モデルが存命中なこともありますが、クズ要素の脚色が無くてホント良かったです。

 

アントニオ・バンデラス

 

今秋マエストロ役のアントニオ・バンデラスですが、つい先日もライフ・イットセルフで同じようなキャラクターを演じていてイメージがダブりました。

……いえ、役どころはかなり異なるのですが、ビジュアルやメインキャラに対する立ち位置が一々重なるんですよね。

 

なんか、彼の役者としてのイメージを狭めてしまうみたいで少し気になります。小悪党とか凶器をはらんだサイコパスとか、まだまだ彼が演じることのできるキャラクターというのは考えられるので、年齢を理由とした小ぢんまりとまとまった役者には落ち着かないでほしいですね。

 

総評

 

75/100点。中だるみはありますが、主人公とそれを取り巻く人々の全てが誠実で素直に彼の成功を喜べます。

この作品はアンドレア・ボチェッリ自身で執筆した自伝的小説を原作にしているとのことなので、彼自身が周りの人々に感謝をしているという証なのでしょう。

 

こういう作品もいいですね。

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です