鑑賞情報
2019年10月26日 15:30~
小田原コロナシネマワールド スクリーン9
F-9
以前から楽しみにしていたT-34 レジェンド・オブ・ウォーです。この日からTOHOシネマズ1ヶ月フリーパスを取得したというのに、その当日に鑑賞する作品の半分(2/4)をお金を出して観るってどうなんでしょうかね?
それでは感想です。
戦争映画?
戦車は出てくるし、戦闘→捕虜→脱走→戦闘という流れではありますが、自分の中にある戦争映画というものがプラトーンとかプライベート・ライアン……比較的最近の物だとダンケルクとかハクソー・リッジなんかのように歩兵による集団戦のイメージがついている為か、なんとなく同じカテゴリーに入らない感じがします。
捕虜ということで悲壮なシーンもあるのですが、マカロニウエスタンとかにある決闘モノという方がジャンルとしてふさわしいのではないでしょうか?
戦車
なにはなくとも戦車です。
戦車そのものの魅力を描いたという点ではフューリーよりも好きです。実写を用いた撮影シーンにおいてT-34という現存数の多い戦車がピックアップされているのも詳細な描写を可能としている理由の一つではないでしょうか?
この映画を鑑賞するような方なら知っていることだとは思われますが、傾斜装甲由来による車内の圧迫感だとか床にある弾室(これのおかげで車内に残された実弾が確保された)、ふっとペダルによる戦車砲の射撃など、戦闘中の車内の様子が詳細に描かれているのが嬉しいです。
また、ドイツ側のパンターのハッチ開閉描写やハーケンクロイツを纏った車体なんかもニヤリとさせられます。
人間ドラマ
味方であるソ連兵側はちょっと主役の車長が優秀すぎる感はありますが、とってつけたようなラブシーンも抑えめで好感が持てます。
搭乗員なんて戦車を構成するパーツの一部だ!(暴論)
むしろ敵対するドイツ戦車長のキャラクターが光ります。決闘モノのライバルはこうあるべし!という制作者側の信念が見えてくるようです。
演出&脚本
バレットタイムはちょっとやり過ぎかもしれませんが、とにかく戦車をかっこよく見せたいという目的に特化した演出は方向性がしっかりとしていてしっくりきます。
多対一による無双や上記バレットタイム、主人公機の乗り換え、タイマン対決、ライバルとの和解とその拒否と、おおよそ見せるべき展開を全て網羅したうえで最適解と思われる演出で描写できているのではないでしょうか?
ストーリー?……ああ、戦車をカッコよく描く理由付けのこと?(暴論2回目)
総評
85/100点。作品としては76点だけど【映画館で見るべき】という冠をつけると85点です。
T-34/76→T-34/85にランクアップということですねw
円盤が出たら買いたいんですけど、その前にもう一回劇場で観ておきたいですね。