鑑賞情報

2019年 10月26日 9:40〜

TOHOシネマズ小田原 スクリーン6

F-10

 

フリーパスポートの使用1本目としてロボット2.0を鑑賞しました。ムビチケを購入済みの作品とはいえ、最初に選択した作品がコレなのはどうなのかなぁ?

そういえば前回のフリーパス取得の時も最初に鑑賞したのは【ちいさな英雄 カニとタマゴと透明人間】という微妙な作品だったし。

 

無料で映画にお金を払うことが無くなったおかげで鑑賞のための敷居が下がったのかもしれませんね。

 

それでは感想です。

 

そして何より早さが足りない

 

OPのスタッフクレジットの長さ、クドくて長すぎる説明描写、唐突に始まり通常のストーリーの流れをぶった切ってしまう過去話と全体的に編集がダルいです。

インド映画によくある途中休憩を前提にした構成だからなのでしょうか?

 

OPを半分以下にして過去話を計5分ほどまで短縮、冒頭の自殺シーンですら劇場版パトレイバー一作目程度までカットできますし、そもそも全体的に場面変更やカットのタイミングを詰められると思います。

上映時間147分は物語の枝葉の充実というより心の贅肉といった印象があります……ハリウッド映画のようにきっちりと編集すれば上映時間は120分を切ると思うんだけどなぁ。

 

編集でもったりとした印象があると、アクションでスピードを表現しても意味がありません。

 

やはりインドは日本と時間の流れが違うんでしょうかね?

 

ストーリー

 

日本人の目からすると色々と雑。悪役の成り立ちが必ずしも悪ではなく、良いことをしようとした結果から裏切られての復讐なのに、最終的には勧善懲悪の型に押し込まれてしまうのは後味が悪いです。

そんな結果敗れ去る悪役に対して主人公サイドはちょっとだけいいことしてお茶を濁すというのもモヤモヤします。結果として悪役サイドには大した救いがありません。

【勝った方が正義】……こんなストーリーが許容されちゃうんだ。

 

ルック

映画を見ていればお金がかかっているのは分かります。

でも、そのお金のかけ方は全て派手で大げさな画面作りのみに費やされています。全体的に鮮明だけど作り物感はハンパなくCGっぽさも凄いです。

インド人にとってのリアリティは私たちと違うのか……はたまたハナからリアリティは重要視されていないのは判断に苦しみます。

 

総評

55/100点。派手な映画に反応はするけど、鑑賞中から【だからどうしたの?】という思いが頭をよぎります。

 

もっと全体的に編集でカットして作品としてまとめるか、本国版のようにダンスシーンを全て見せた上にインターミッションも用意して観客の意識を朦朧とさせた状態で畳み込むかしないとまともに観ていられません。

 

やっぱり私はインドの娯楽映画にはハマれないみたいです。