鑑賞情報

2019 08/11 12:40〜

TOHOシネマズシャンテ シャンテ1

F-13

 

【さらば愛しきアウトロー】鑑賞後、近所のラーメン店で札幌ラーメン食べてから2本目の【ピータールー マンチェスターの悲劇】に挑みました。

マイナー作品はどうしてもハシゴが基本になってしまいますねw

 

それでは感想です。

 

ミニシアター系

この記事を書いている時点で全国で8ヶ所でしか上映していないマイナー作品……いわゆるミニシアター系作品なのですが、最終的には30館程度で上映するようです。どちらにしても一番足を運びやすい映画館がシャンテだったので公開してすぐに鑑賞することになりました。

 

驚いたのは思いの外、観客が多かったこと。各種映画賞にノミネート&受賞しているからなのでしょうか?日本人は権威に弱いですからねw

私自身は公式サイトのアオリで映画賞のことに気付いたので、映画館内では【なんでピータールーの虐殺なんていう日本人にとっては馴染みのない歴史イベントに興味があるんだろう?】くらい思っていました。

 

歴史的経緯

さて、そのピータールーの虐殺なのですが、私もそれほど詳しくありません。

まったく事前情報のない時点で予想がついたのは、【1800年台はナポレオンの時代】という歴史的背景ですね。ナポレオンがヨーロッパの歴史の中心に立つのが大体西暦1800年ということを踏まえておけば、細かいイベントは都度覚えるとして年表を頭にいれるのに役に立つとは、中学だか高校だかの歴史の先生に教えてもらった記憶があるので覚えていました。

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今年観た映画だと【メアリーのすべて】は劇中のメアリーシェリーがフランケンシュタインを出版したのが1818年のロンドンで今回のピータールーが1819年なので同時期のイギリスの出来事を扱った作品になりますね。風俗は同じようなのにイベントとしては全く絡んでいないのですが。

 

さて、ここまでを前提としての感想です。

 

だからどうしたの?

……もう、まったく作品に共感できないんですよ。おそらく当事国の観客からしてみれば基本的な歴史の基礎知識レベルのイベントなので細かい説明とかしてくれないので、説明無しでこの世界観を見せられても話についていけないのです。

おそらく日本の歴史で言ったら西南戦争とか 関ヶ原の戦いレベルの基礎知識ですね。

 

これがスターウォーズみたいに開幕テロップくらいの親切心があれば関係国以外の観客にも理解できるんだけどなぁ。

 

それと、現代人とメンタルが違いすぎるのもイマイチ入り込めない原因の一つです。言論で人を導くと言いながら民衆は無知だし、土地を持った成人男性しか選挙権が無かったりするし、権力者は総じてクソだし観ていて全く納得ができません。

 

しかも、編集が悪いのか、各カットは見たい所ですぐ場面の切り替えが始まるし、民衆の移動距離や広場の広さなんかも伝わってきません。なんなんでしょ、この痒いところに絶対に手が届かないもどかしさ。

 

とどめがラストシーン。

この虐殺の結果、何がどうなったのかの説明もなしですよ。史実をありのまま伝えたいのなら結果まで描けよ!……まぁピータールーの虐殺は映画みたいな派手な大量虐殺というより行き過ぎた暴動の鎮圧が原因となった死者は18名らしいんですけどね。

……なんか映画のほうが大げさじゃない?

 

総評

45/100点。基礎知識のない人間にこの出来事を知ってもらってこその歴史ドキュメンタリーだと思うんだけどなぁ。

いくら評価されても自分的には納得できないです。