組み立てる前のプラモデルのパーツはランナーという枠内に配列されています。

最近は組み立てやすいようにとの配慮からアンダーゲート方式といってパーツの表面に干渉しない裏側の部分にランナーとパーツを繋げるゲートを配置するモデルもありますが、組み立てる側からの意見を言わせてもらうとこの方法はパーツを切り離す際にニッパーの刃が入れ辛く、余計な力がかかって切り口が白くなってしまうので個人的にはやめてほしいです。

 

いっそ、ゲート跡の処理が必要になりそうな外装パーツは最初からランナーに固定されていない状態で用意してしまうというのはどうでしょうか?

 

ガンプラ等のロボット物のプラモデルの場合、可動部分のような最終的に見えなくなる部分は従来通りのランナーに付いたパーツを切り離して組み立てて、外装の部分はパーツを一つ一つ分割した状態で部品番号の書かれたパッケージに封入するというのはどうでしょうか?

 

技術的には問題のないレベルで実現可能だと思うんですよね。量産機や武器のバリエーションで別機体を発売するときも封入パーツの編成とパッケージ&説明書の変更で対応して、これまでのように余計なパーツ余りが発生しない無駄のない内容で発売もできる利点があります。

 

なんならバリエーション部分のパーツのみ、本格的な金型ではなく、簡易的なものを使用して、注文に合わせてカンバン方式に近い形で製造していくのもいいかもしれませんね。

 

いずれは3Dプリンタでパーツの個別造形をして販売なんていう手法にも流用できそうですし。

 

さて、何年後くらいに実現できるのかなぁ?

 

それまでに模型文化自体が衰退しないことを祈ります。