電子書籍の一般化で絶版という概念が消える可能性がありますが、それでも形ある紙の本には絶版の可能性が残っています。

 

そろそろ絶版漫画を取り扱うオンデマンド製本限定の出版社が出てもいいんじゃないでしょうか?

 

最近の同人誌印刷所やスマホアプリから製本できるオンデマンドフォトブックの価格を見ると、簡易オフセットやオンデマンド印刷の低価格化が伺えます。この位の価格なら出版社が在庫を大量に抱えるリスクに悩むことなく紙の本を発行できるのではないでしょうか?

 

流れとしては編集から作者に対し単行本の絶版について報告する際、オンデマンド専用出版社との契約について提案する。基本的に電子書籍版の販売権は元々の出版社、続編の電子書籍版の版権と販売権は作者、続編の紙の出版は自費出版かオンデマンドのみ。

 

ここで重要なことは作者の権利を守るため、絶版の決定した作品はその後の出版権を放棄しなくてはならないこと。

 

また、単行本の在庫が一定以下まで下がった時点で再販しない場合、【みなし絶版】となり編集&出版社と作者の間で契約解除の機会を設けなければならないこと。

 

このくらい強い契約にしておかないと今の時代、評価はされつつも埋もれて消えていく漫画が出てしまいますからね。

 

いくら電子書籍が一般化しても、まだまだ紙の本で漫画が読みたいという層はいなくならないと思います。

 

オンデマンド出版でどんな作品でもいつまでも紙で残り続けるとうれしいですね。