2018年8月14日、TOHOシネマズ小田原にて映画【カメラを止めるな!】を鑑賞しました。

この昨品、王様のブランチでLiLiCoさんが絶賛しているのを見た時から気になっていたんですけど、公開当初は新宿と池袋でしか上映していなくて観るための敷居が高かったんですよね。

やっと新宿に出た際は時間が合わず、もう一つの候補だったブリグズビー・ベアを鑑賞しました。それでも、ずっとこの作品が気になっていました。

 

今回、大ヒットで公開館が全国に拡大し行きつけの劇場で鑑賞することができました。夏休み中のTOHOシネマズデーということで朝9時上映ながら座席の8割が埋まっています。

 

さて、肝心の作品の出来はどうでしょうか?

作品内で全てが完結する脚本

この作品の最も素晴らしいのは間違いなく脚本。特に短い上映時間の中で劇中劇→そこに至るまでの話→劇中劇の撮影シーンと多重構造で答え合わせを行い観客の笑いを誘います。最後のテロップには実際の劇中劇の撮影シーンまで披露するというファンサービスっぷりw

ホント最初から最後まで作中だけでキッチリと説明をしてくれる素晴らしい脚本です。

シネコンの子供向け昨品でもないのに劇場内で笑い声が上がる作品っていうのも久しぶりかも。

 

共感を呼び、再確認したくなるリピーター製造機!

この作品、何度も観た!って人も多そうですね。

まず一人で鑑賞して、友人と共有……そして反応を知りたくなり誘い合わせて再度鑑賞したくなります。

また、自分のようなボッチ(オイ)でも劇中劇と答え合わせの再確認のためにリピートしたくなります。

 

今後、上田慎一郎監督の名前は覚えておく必要がありますね。

 

制作費300万円?

ここまで大ヒットした昨品ですが制作費はたったの300万円だそうです。

ただ、これを知って【面白さと予算は関係ない】なんて碌な予算も用意せずに映画を撮らせようとするようなプロデューサーが出てこないことを祈ります。

 

お金はかかっていないかもしれないけど、コレ、相当の時間とアイデアが注ぎ込まれていますよね。

 

ただ、この規模の映画を撮影するのは時間も掛かりそうですし、監督にはこれまでどおり短いスパンで短編映画を公開しつつ、じっくりと長編映画のアイデアを練って欲しいですね。

 

残念な点

限定された空間ということもあって映像のクオリティについては何もいうことがありません。

 

問題なのは上映館が拡大したのだからパンフレットぐらいでっち上げてもよかったんじゃないかな?ということ。撮影場所のレイアウトや経路なんかの説明を書いたり、インタビューを掲載したビジュアルメインというより読み応えのあるやつ。

記念ということもあるので物販はやっぱり欲しいです。

 

また、撮影チームが着ていたTシャツとか販売しても良かったかも。コレくらいなら街のTシャツプリントの店で短期間で量産できそうじゃないですか?実際の映画でもそうやって作ったんだろうし。

 

この映画のリピーターなら絶対買いますよ!自分だって買いますもん。

 

総評

85/100点。入場特典とか考えずにリピートしたくなる日本映画は久しぶりかも。ホント近くで観られるようになって万々歳です。

 

あと、映画パンフは諦めるとして、これだけ売れたのだから関連書籍(ムック)は出ますよね?絶対買います!