2018年7月1日、スターウォーズスピンオフ最新作【ハン・ソロ】を鑑賞しました。

正直言って評価が散々だったので恐る恐る鑑賞したのですが、それほど悪いとは思いませんでした。

 

それでは感想です。

スピンオフ昨品としての優等生

壮大なスター・ウォーズサーガの第1作(エピソード4)の10年前にあたる作中屈指の人気キャラハン・ソロ誕生の話なのですが、シリーズに繋がる話という前に1本の映画として完結させている作りは感心しました。

これだけしっかりと作ってくれているのであれば文句なんて言えないと思うんだろうけど、そこはスター・ウォーズファン(うるさ型)。

これまでの歴史から作品に要求する物の大きさが否定的な意見に繋がっているのでしょうね。

 

個人的には満足とは言えないまでも、【普通に楽しめる】SF映画として充分合格点はあげられると思います。今年は既に【ヴァレリアン】という作品を観てしまったせいか、要求するレベルが下がっているのかもしれませんが。

 

強いて言うなら、キャラクターもストーリーも堅実に作りすぎて、ちょっと優等生過ぎるのは気になります。スター・ウォーズシリーズは冒頭のオープニング・クロールで作品世界の情勢を全部伝えてしまうという荒業があるのですが、そういった力技を用いず丁寧に映像で語ろうとしたためか、ストーリーの整合度が高い代わりにメリハリも無くなってしまったように感じます。まぁ、これはローグ・ワンと同じ作りか……

 

名前の由来

今回の映画で一番好きなシーンは、冒頭の【ハン・ソロ】の名前が決まるシーン。

以前からネタにしていたスター・ウォーズトークで【一匹狼っぽいくせにハン・ソロには相棒のチューイがいるだろ?2人組だから半分ソロでハン・ソロなんだよ!(なんだってー>ΩΩΩ】っていうのがあるのですが、本当に姓の【ソロ】っていうのは【一人ぼっち】から来ているモノでした。

 

自分のネタに実際のエピソードが追いつくのは嬉しいんですけど、そろそろこのネタは封印ですね……ソロだけに(SWOG:スター・ウォーズ・おっさん・ギャグ)

 

小物

昨品世界観の統一のための小物類は毎回ニヤリとさせてくれますが、今作ではL3-37(ミレニアムファルコン副操縦士のドルイド)のナビがいいですね。エピソード4の頃の黒字に白ラインのシンプルなワイヤーフレーム表示のヤツ。計器類のトグルスイッチなんかがそのままなのに表示されるディスプレイがカラーになったりしたらガッカリしますからね。

ただ、操艦用のナビがシンプルな癖に旧作からある謎のシミュレーションゲームはホログラムというのは改めて考えると謎ですね。玩具の機能に宇宙船を超える部分があるってことですから。

 

総評

70/100点。面白いからこの点数であるというより、評価の甘くなるSF映画を普通に作ったからこその点数です。

それくらいSF映画でガッカリさせられることが多いので。

多分贔屓目をしなければマイナス10点の60点ですね。

 

ただローグ・ワン、エピソード8とちょっとガッカリしていたので、ちょっとスター・ウォーズへの期待は高まったかもしれません。

でも、この期待ってガンダムにおける1年戦争スピンオフを見て初代ガンダムの面白さを再確認するのと同じような意味で、ガンダムの新作シリーズを期待しているわけではないのと同じなんですよね。

 

最終作エピソード9はどんな作品になるのかなぁ?


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