2018年6月8日の映画鑑賞2本目はストップモーションアニメの犬ヶ島です。
観る作品が多かったのでソフトとして販売するまで鑑賞は控えようと思っていたのですが、映画館のスケジュールの関係で時間ができたので我慢しきれずに観ちゃいました。
それでは感想です。ネタバレ程度、どうということはない作品ですので未鑑賞の方もどうぞ。
スタイルのみで魅せる作風
正直、この作品にストーリーは必要ありません。【ストップモーションアニメ】という映像スタイルだけで観客を引きつける作品です。
とにかく映像がすごいです。製作期間4年という努力と根気の結晶を見せつけてきます。
【ケンカをする際にホコリが舞う】という古典的なマンガ表現でも、ホコリを綿で表現するだけでまるで違う表現方法に見えてきます。
犬の毛に風が当たる表現やリップシンクロもキチガイじみていてカントクの精神状態を疑うくらい驚かされます。
個人的なお気に入りシーンTOP3は【寿司づくり】【手術】【太鼓】です。作ってるやつ、絶対頭おかしいよw
情報過多
反面、映像で状況の全ての説明をするので画面の情報量は多め。
さらに日本人が鑑賞する際は作中の日本人のガヤ的なセリフですら全て言語として耳に入ってしまうので聴覚の情報も飽和状態です。(手術中に執刀医と助手が話している内容が妙に記憶に残るw)
結果として一度観たくらいじゃ頭に入ってきません。
上映は今週木曜日で終了するので時間的にもう一度鑑賞するのは難しいです。これは映像ソフトの購入決定ですね。
映像ソフト化にあたりリクエストしたいこと
まぁ言われなくてもメイキングシーンは収録していると思うのですが、個人的には字幕版上映時とは日本語と英語を逆にしたバージョンを観てみたいです。この方が、より英語圏での鑑賞と同じような印象で作品を楽しめると思うのです。
面白そうでしょ?
総評
75/100点。映像のみの素晴らしさでこの得点は驚異的。
ただ、ストーリーを練ってしまうと尖った映像がぼやけてしまうので、このぐらいの脚本がちょうどいいのかもしれません。
アニメ大国日本は、基本的に商業ベースのセルルックアニメが基本なので、こういった作品は出てこないだろうなぁ……
今後ストップモーションアニメで【萌え】を表現する作品が出るとしたら、どの国のクリエイターから発表されるのでしょうかね?