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映画【リズと青い鳥】感想(ネタバレあり?)

2018年4月21日、TOHOシネマズ海老名で【リズと青い鳥】を鑑賞しました。

TOHOシネマズ海老名ロビー

話題作が多数上映中で今作の上映は朝の7:40開始というスクリーン大回転のスケジュールでした。上映館の少ないマイナーアニメ作品ではありますが初回上映のみ広めのスクリーンでの上映だったので平日の起床時間より早く家を出てこの回に臨みました。

 

それでは【リズと青い鳥】感想です。少しネタばれっぽい部分もあるのでご注意ください。

フォトセッションは無しかぁ……

前回の劇場版である映画【響け!ユーフォニアム~届けたいメロディ~】では映画の前にフォトセッションというコーナーがあったので今作でも少し期待していたのですが、流石に作品の内容にそぐわないからか取り入れられていませんでした。ギリギリまでスマホの電源を入れていたので気になった方ごめんなさい。一応光がもれないようにスマホを伏せて電源を切る操作の練習はしておいたのですけど、上映開始10秒まで弄っていたことには変わりないからなぁ……

 

キャラクターデザイン

TVシリーズからの肉感的なデザイン(けいおんやユーフォは意外とキャラクターが肉感的なんですよね)から萌要素を削いで耽美な要素を増したキャラクターデザイン。自分のようなオッサンのアニメファンからすると劇場版【めぞん一刻】とか【パトレイバー】を思い出します。

正直言うと以前のデザインを思い出せなくなるくらいにこちらの方が好みです。このデザインでデカリボン先輩のリボンをギリギリのバランスまで大きくしたのは快挙!あと劇場版のデザインで再構成された夏紀先輩のイメージの変化は英断なうえ、匠の技w

 

贅沢な【間】の取り方

本作の脚本自体はそれほどの分量はないのかもしれませんが、とにかく尺の使い方が贅沢でした。

 

劇場版の総集編作品に多い問題なのですが、観客が作品の展開を見るのに【急かされている】ようなカットが多くなるのです。

TVシリーズ数話を劇場版の尺に収めるためにシーンの取捨選択よりも間のカットで秒数を稼ぐことが多いのですが、そういった作品を観るたびにシーンとシーンの間の【ブツ切り感】が気になるのです。

 

しかし、この作品ではそういった部分が全くのゼロでした。

 

その昔、週刊少年ジャンプで連載していた【空のキャンバス】という作品中、

体操の静止技は2秒静止すればよいけど演技の苦しいさなか自分でカウントすると早く数えすぎて静止技と認められない……静止技は4秒静止しなさい。

といった指導のシーンがあるんですけど、本作を観ていてこれを思い出しました。

 

話を描ききりたいのであれば省略したい【間】こそ本来より長くとる必要があるんですよね。

 

この作品の気になる部分

 

さて、先に挙げた演出の良さは色々とあるので気になった部分も書いておこうと思います。

 

結局作品の全ての要素は見られない

今回のぞみぞの関係をメインに据えたので話の本筋は語られじまいです。

パンフレットにて劇場版【響け!ユーフォニアム 2年生になった久美子たち】の制作が発表されていましたが、この作品も本作の視点を変えた同時期+αのストーリーなので、話全体を全て見られる映像作品の発表というのは期待できないのかもしれません。

 

TVシリーズでじっくりと見てみたかったなぁ。

 

滝先生の涙?

原作小説で最大の見せ場となる鎧塚みぞれ覚醒シーンの演奏……今作でも最大の見せ場です。

 

原作では滝先生が指揮者として立ちながらもみぞれの演奏に心打たれて疲労で放心するか汗か涙かを拭うためタオルで顔を覆う場面があるのですが、この部分にフォーカスしなかったのが残念。

 

映像でこの場面の滝先生の反応の解釈を確認したかったのですがカメラさえ向けられませんでした。

 

もし次回の劇場版で触れられるとしても今回のようなテンションでこのシーンは見られないだろうなぁ。

 

 直接的な隠喩

物語中、のぞみぞのバックに青い鳥が飛んで行くシーンが何度も出てくるのですが隠喩にしては露骨すぎる気がするのです。

せっかくの空気感の中で【はい、2人の今の気持ちはこんなんですよ〜】と解説が入っているようでちょっと拍子抜けかも?

 

監督はもっと映画鑑賞者の理解力を信じてあげていいんですよ?

 

押井監督のように【バカには理解できないけど俺はこんな意味を込めて演出しているんだ!】っていう意識高い系ぶった描写や高畑監督のように【映像の中で描いているんだから僕の演出伝わるでしょ?】と観客を過大評価してサラリと重要な内容を見せる描写は問題ですけど山田尚子監督はやさしく語りすぎているのかもしれません。

 

disconnect

これは自分以外でも多くの観客が気付いたシーンだと思うのですが、映画の冒頭で【disconnect】っていう手書きの文字が出た瞬間、『まさかラストシーンでdicが消されてdisconnectになるんじゃないだろうな?』と頭をよぎりませんでしたか?

ホントにそうなっちゃったよ……

 

【やさしく語りすぎ】問題はここでも健在です。

 

素直すぎる描写は物語を一気に陳腐にする可能性もあるので注意してほしいです。

 

※4月28日に2回目の鑑賞をしたところ【disconnect】ではなくて【disjoin】でした。まどか☆マギカかなんかと混同していたかなぁw

 

劇場グッズ

パンフレット

情報量多めだけどマニア向けの作品ということもありお値段は1000円とお高め。

 

公式設定集

2000円……正直情報量は少なめなので買わなくても良かったかも。

 

入場特典

右側が第1週特典、左側が第2週特典。久美子の背景にある窓の外の木が左側のカードだけで見ると窓の外に実際に立っているようにも見えてくるのが面白いです。

折角2週分揃えたので連結した状態で飾りたいんだけどA5の長辺を2つ繋げた(A3の紙を縦に二つ折り)というサイズのフレームは見たことがありません。ホームセンターでアクリル板切ってもらうか……

片方しか持っていない人でもヤフオクで安価で入手できるので気になる方はチェックしてみてください。

 

総評

響け!ユーフォニアムの世界に触れたことのある方にとっては85/100なのですが、知らなくても70点くらいはある作品に仕上がっていると思います。

 

この丁寧な描写は最近の映画では体験したことのないレベルなので正直驚いています。

 

入場特典も欲しいのでゴールデンウィーク中にもう一回鑑賞します。

 

……もしかすると円盤も買っちゃうかも。

 


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作成者: マサカズ

アニメ&SF映画、ネット小説好きのオッサンです。

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